いまの私は週末または日曜の午後、
空いたワインディングを走ることを楽しんでいる。
そのことでいままで以上にオートバイと向き合う時間を
楽しめるようになったと思う。
いつも思うことだが、
今日こそ最高の走りを!
どうやら、
今回はそれに一歩近づくことができたかもしれない。
そして次こそ、......
私は秋の風を受けてYB7を走らせていた。
そしていつもの山王峠をくだった。
連続する高速S次カーブを駆け抜けていた。
その立ち上がりでスロットルをワイドオープンすると、
とても400ccとは思えないようなスピードに到達する。
なんて、気持ちの良いコーナリングなんだ。
エンジンはタンクカバー上の吸気口から
秋の冷えた空気をおもいっきり吸い込む。
すると盛大な吸気サウンドが聞こえてくる。
それとエキゾーストサウンドとのミックスで
私をも無我の境地に誘ってくれる。
エンジンはタンクカバー上の吸気口から
秋の冷えた空気をおもいっきり吸い込む。
すると盛大な吸気サウンドが聞こえてくる。
それとエキゾーストサウンドとのミックスで
私をも無我の境地に誘ってくれる。
バイクが軽量でエンジンを高回転まで使える。
しかも軽快なコーナリングを実現している。
いまの1000ccSSにはない、
世界があるんだ。
かつてのワールドグランプリ500ccクラスは、
4サイクルバイクで争われていた。
それは1974年、
MV Agusta 500ccレーサーのチャンピオン獲得
で終焉を迎える。
車両重量115kg。
空冷4気筒、3気筒、2気筒、シングルエンジンを搭載していた。
ダブルクレードル、シーリー、リントなどのパイプフレームが
主流だった。
ブレーキはグリメカのドラムブレーキ。
タイヤは溝付きレーシングタイヤ。
空冷4気筒、3気筒、2気筒、シングルエンジンを搭載していた。
ダブルクレードル、シーリー、リントなどのパイプフレームが
主流だった。
ブレーキはグリメカのドラムブレーキ。
タイヤは溝付きレーシングタイヤ。
コーナリングはタイヤのグリップではなく、
フレーム構成とエンジン搭載位置などバイクのディメンジョン
により曲がろうとする力を最大限に活用して駆け抜けていた。
パワーがあればアドバンテージになるが、
難しさも倍増する。
それをいかに引き出せるかはライダーの技量による、
それが可能な限られたライダーのテクニックにより
それが可能な限られたライダーのテクニックにより
チャンピオンシップが争われた。
それは以前から疑問だった。
1960年代のホンダグランプリレーサー。
RC166のダイヤモンドフレームは剛性など無いに等しく。
当然タイヤのグリップもない。
それなのにどうして、マイク・ヘイルウッドは
あんなに速く走ることができるのか?
たしかに彼は天才だが、それだけではない。
最近、MBBGでホンダCBX1000のインプレを読んだ。
ホンダ6気筒レーサーRC166のレプリカバイクだ。
ダイヤモンドフレームに6気筒エンジンをぶら下げている。
軽快なハンドリングで楽しいバイクだったそうだ。
これはバイクがもともと持っているデイメンジョンの
力なんだと思う。
私の想いは、
いまもバイクのパフォーマンスを100%引き出せる
小排気量バイクにある。
200psものモンスターパワーやレーシングタイヤ並み
ハイグリップタイヤは必要としていない。
bimota YB7は、
高回転まで瞬時に回るヤマハ製直列4気筒400ccエンジン。
それをハンドメードアルミツインチューブフレームに搭載する。
高回転まで瞬時に回るヤマハ製直列4気筒400ccエンジン。
それをハンドメードアルミツインチューブフレームに搭載する。
ホイールベースが1370mmと短いため、
軽快なコーナリングを味あわせてくれる。
と言って直進安定性を犠牲にしているわけではなく、
45度のシリンダー傾斜角を持ちあげることで、
ホイールベースを短くして、
しかも重心を上げることで直進安定性を確保した。
結果的にエンジンはフロントタイヤに近づき、
タイヤのグリップをより効果的に活用することができるように
なる。
bimota YB8 Furanoのフレーム
bimota YB7のフレーム
また、YB8に存在したフレームツインチューブセンター間の
サイドメンバーを無くすことでは横剛性を弱めフレームが
ねじれる特性が与えられた。
これまで以上に積極的なコーナリングを可能にした。
YB8よりも一歩進んだアプローチだった。
YB8よりも一歩進んだアプローチだった。
このコーナリングに優れたYB7のフレームは、
その後ヤマハ600cc4気筒エンジンを搭載したYB9シリーズ
に引き継がれた。
1997年にデビューした電子制御フューエルインジェクションを
搭載したYB9SRiは、
イタリア、ヨーロッパで開催されたスーパースポーツ選手権で
チャンピオンに輝いた。