
この3本のビデオは、
いまのMotoGPトップライダー/ファクトリーマシンの
実情を表している。
まず、ドゥカティは一発の速さはあるものの、
それを維持できずにズルズルと後退する。
いつものパターン。
Ducati GP14の限界を示している。
もはや細部の改良だけではトップに追いつけない。
次にヤマハはホンダに迫る勢いだが、
後一歩と届かない。
結果だけを見るとそう思えてしまう。
そしてマルケス/ホンダ。
レーススタートではわざと遅れているのか?
その後ねらいすましたように2台のヤマハを追い抜く。
インからアウトから自由自在。
いまのホンダはライバルに対して余裕がある。
伸びしろを残してフィッニッシュしている。
おそらく、
ライバルにはあと少しでマルケスに届くと
思わせておく戦略なんだと思う。
それが知らず知らずに油断を誘うことになる。
マシン開発に隙ができる。
マルケスはライバルの速さに合わせて自由自在にスピードを
コントロールしている。
わざと遅く走っている。
それがマルケスの旨さなんだと思う。
これがストーナーだったらそんなことはしない。
最初から最後まで全力で走る。
しかし、実は圧倒的な差がある。
それが開幕10連勝の偉業に繋がった。
マルク・マルケス。
この先の選手生命は長いかもしれない。
緩急をつけながらトップを走ることが
できるライダーだからだ。