春になったNSRの季節だ。
ホンダファクトリーを出て26年。
今年もNSRを走らせるシーズンがはじまった。
この冬の間は、本格的な走行はできなかった。
そこで昨日(3/16)の日曜、
ようやく奥多摩まで走らせることができた。
ところが、
エンジンの回り方がしぶい。
いつものようなコーナリングができない。
やはりNSRの走らせ方を忘れていたようだ。
そのことに気がつかされたのは、
帰路(1回目)のことだ。
ミスターHRDさんのGL1200と
秩父で秘密の定食屋で食事するために
88を走らせているときだった。
例の秘密基地も拝見したい。
GL1200は水平対向4気筒エンジンを搭載する
ホンダのフラッグシップだった。
後ろからその走りを拝見してわかったことは、
直線でもコーナーでも車体が常に安定している。
水平対向エンジンのなせる技なのか?
そしてコーナーからの立ち上がりが速い。
さすがに1200ccバイクのトルクは強大だ。
そのことはルマン1000さんも話ていた。
GL1200は、コーナーからの立ち上がりが速いよ。
私は88をいつものように走らせていと、
あっというまに置いていかれる。
いつものように3速でスロットルをワイドオープンしても、
ちっとも加速しない。
おかしい、なんだかおかしい、なにかがおかしい。
エンジンが壊れているのか?
クラッチが滑っているのか?
だとしたらたいへんなことだ。
いや、おかしいのは私のほうだった。
いつものように3速でスロットルで加速を絞りだす
のは間違い。
それは最近まで常用していたグース350の走らせ方だった。
*いまお休み中。
負圧式キャブと強制開閉キャブの88との違いもある。
ミッドレンジからスロットルをワイドオープンしても
強烈な加速は取りだせるはずがない。
そのことに途中で気がついて2速で9000rpmまでひっぱり、
後は3、4、5とシフトアップすることでスピードをのせた。
これで88は速さを取りもどした。
なんとかGL1200についていけそうなフィーリングを得た。
それでもスイッチバックのようなタイトコーナーは苦手だ。
1速を使わないと加速しない。
しかし、山伏コークスクリューでこれからというとき、
突然秩父行きを中止した。
出典:
ミスターHRDさん撮影のGL1200と88.
場所は山伏峠のコークスクリューコーナー。
腰に巻いているはずのサイドポーチがない。
落とした?
一瞬青くなった。
幸いなことに財布はジャケットのポケット、
デジカメはタンクバッグに入れていたので、
最悪の事態は避けられた。
そこで冷静さを取り戻し、
奥多摩を出たときの状況を思い出した。
そうだった。
腰に巻いた記憶がない。
そこでGL1200とお別れして奥多摩に戻った。
いつものベンチに置き忘れていた。
その途中、澤ノ井(ままごと屋)から出てきた奥多摩
ライダースの面々とすれ違った。
こういう理由だったんです。
ミスターHRDさん、
今回はまことに申し訳ありませんでした。
しかし、GL1200の安定感と速さには驚かされました。
またの機会に同行させてください。
ところで88だけど、
エンジンはよく回るようになった。
路面温度が上昇したこともあり、
良くグリップする。
これで次回の走りに期待できるだろう。
回してないエンジンは急には回らない。
古いバイクはとくにそうだね。
そうだ、奥多摩からの帰路、赤/白の88と
すれ違った。
まるで新車のようだった。
まだまだ行けるよ88。
ではでは//
Ps、
サイドポーチを奥多摩に忘れたのは2度目だった。
ライディングジャケットを脱いだとき
テーブルに置き忘れるというパターンだ。
ご用心、ご用心。
水平対向4気筒エンジンといえば、
ホンダGL100、GL1200
そしていまのGL1800のことだが、
昔々、1970年代前半のことだが、
BMWは水平対向4気筒エンジンを試作していた。
ボクサーツインが十八番のBMW、
次は4気筒エンジンだろうと思われていた。
しかし、まさか空冷インライン4エンジンが十八番のホンダ
から水平対向(水冷)4気筒エンジン搭載のGL1000が発表
されるなんて夢にも思わなかっただろう。
そこでBMWは方向転換を考えざるおえなかった?
縦置き4気筒および3気筒エンジン搭載のKシリーズ
を開発することになる。
幻のBMW水平対向4気筒(水冷)エンジン
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