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Channel: アドリア海のフラノ -SINCE 2006-
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NSR250R通信 Tips 1-5

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Tips1
NSR250R(88)とは?

1980年代、
オートバイは猛烈な勢いで進化していった。
とくに1983年に登場したスズキRGガンマ250をはじめと
するレーサーレプリカバイクは、
グランプリマシンの進化と歩調を合わせるかのようだった。
 
NSR250R(88)とその後継モデルは、
その真っ只中にあり、
ライバルを一歩凌ぐ装備でNo.1レプリカバイク
として君臨した。

ワールドグランプリでGP500チャンピオンを獲得した
フレディ・スペンサー(1985)と
それに続くワイン・ガードナー(1987)が大活躍
していた時期だった。

1985 NSR500


1985 RS250RW


また、プロダクションレースで勝つことを意識した
エンジン、フレーム、先進の電子制御技術は、
鈴鹿4時間耐久レースと各地のプロダクションレースで
大活躍する原動力ななった。

それが最強NSRの伝説として、
いまに語り継がれることなる。
88はたんなるレプリカバイクではなかった。
 
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Tips2
最先端テクノロジーが投入された
NSR250R(88)が凄いとこころは、
本来メーカーが一番力を入れるべき
大排気量4サイクルオートバイを差し置いて
数々の最先端テクノロジーをNSRに投入したことだった。
*RC30のような限定車は別
 
クラスNo.1の実力を発揮する90度Vツイン
2サイクルエンジンを搭載。
レースで威力を発揮するカセット式ミッションを装着
エンジンの耐久性を飛躍的に高めるメッキシリンダー
常に安定したエンジンの性能を引き出すことができる
電子制御PGMキャブレター
ロードバイクに軽量なマグシュームホイール(マグテック
モデルを用意した。
etc

それらの一歩進んだ装備により、
鈴鹿4時間耐久レースをはじめとして、
各地のプロダクションレースで活躍する原動力となった。

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Tips3
88のライバルは?

YZR500のアルミデルタボックスフレーム
テクノロジーを採用したヤマハTZR250、


スズキRGVガンマ250、カワサキKR1だった。
各社とも強力なレプリカバイクを投入していた。

しかしいま、
それらのライバル車種を見ることは滅多にない。

よっぽどそのバイクに惚れ込んだライダーさんが、
大事に維持して走らせているのだろう。
そのほかのライダーさんにとっては、
若かりし頃の想い出の中に息づいているバイク
になっていることと思う。
 
私は後方排気のTZR250(3MA)に興味があった。


パラレルツイン2サイクルエンジンが吐き出すエキゾーストノート
は最高だったね。
いまは88だけで充分だ。

NSR(88)は最強伝説のおかげで
いまもレスキューされている。
バイク屋で修理されて販売されている。
少し高くても売れるからだ。
また、88の修理を得意としている専門ショップもある。


少し前にプラモデルにもなった。
いまでも88で奥多摩に出掛けると注目度は高い。

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Tips4
88は無敵ではなのか?
いや、そうではなかった。
私は奥多摩に向かうワインディングでCBR1000RRに置いて
いかれた。


 たしか2004年秋のことだった。
各社から1000ccSSが勢ぞろいした年だ。
大排気量Lツインエンジンを搭載したドゥカティ・スーパーバイク
がワールドスーパーバイク選手権で大活躍していた。
そのとき1000ccインラインエンジンモデルの参戦が許可
された。そういう背景があった。
 
SSの歴史的な転換点だった年だと思う。
そのとき、時代が変わったと思った瞬間だった。

もはやNSR(88)では勝負にならなかった。
そこで私も大型自動二輪免許の取得に踏み切った。

そして憧れのドゥカティ999sを購入した。
CBRに追いつけなかった奥多摩の上りで
1000ccSSを追い抜いた。
4速ギアでスロットルをワイドオープンしてみた。
おそるべきパワーとトルクに驚愕した。

しかし、過ぎたるは及ばざるがごとし。
999をフルに扱い切れた実感はなし。
また、難しかったね。

やっぱり少し遅い?
いや、扱いきれる満足度が大きいい88を手放せない。
 
実はガルアームNSR(MC21)だったら、
1000ccSSに引けをとらないだろう。
いまでもそう思ってる。



 キャビンカラーのNSR250R-SPだろう。
密かにガルアームの88と呼ばれていた。
もしかしたら、こいつが最後のNSRとなるかも?
それはまだわからない。

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Tips5
NSR(88)は2サイクルらしさが残っている。
88の燃費は13k/Lくらいだ。
最高記録は15k/Lくらいだね。
それ以上伸びた記憶がない。
エアフィルターが汚れている(無交換)と
10k/Lなんてときもあった。
 
その点、ガルアーム(MC21)は17k/Lくらいまで
伸びた。電子制御PGMキャブレターと
台形カーブ電子制御イグニションの威力だと思う。
エンジンの吹けあがりはスムーズで走らせていて疲れない。
まるで4サイクルエンジンのようだ。

しかし、88にあった猛々しさ、
2サイクルらしさが消えてしまった。
 
続く

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