レースビデオ:MotoGP第14戦スペイン・アラゴンGP:9/26-28
波乱のレースを制したホルレ・ロレンゾ/ヤマハYZR-M1。
それに対してマルク・マルケス/RC213Vはレース終盤の時点
で独走していたが急に降り出した雨に足元をすくわれてクラッシュした。
なんとか起き上がりピットに戻りレインタイヤを履いたバイク
それに対してマルク・マルケス/RC213Vはレース終盤の時点
で独走していたが急に降り出した雨に足元をすくわれてクラッシュした。
なんとか起き上がりピットに戻りレインタイヤを履いたバイク
に乗り換えて完走してポイントを獲得した。
運がこのレースを左右したと人はいうだろう。
たしかにそうだ。
雨さえ降らねければマルケスの圧勝だった。
ヤマハはドライではホンダに追いつけない。
しかし、私は違う見方をしている。
金曜日と土曜日はドライでマシンセッティングしてきた。
しかし、日曜日のWarm Upで雨が降った。
その後、路面コンディションはドライになったが、
一度雨が降ると路面は温まらない。
冷えたままだ。
そしてレーススタート。
ドライセッティングが功を奏したホンダ陣営は、
レース終盤の時点で独走していた。
そこにまたしても雨が降り出した。
レプソルホンダの二人は次々に転倒した。
なんとかスリックタイヤで持ちこたえたロレンゾは、
ピットに駆け込みレインタイヤを履いたYZR-M1に
乗り換えてチェッカーをかいくぐった。
私が思うに、
ドライからレインに変化してもなんとかスリックタイヤ走れる
YZRには、「伸びしろ」が残されていたが、
レプソルホンダの2台にはそれが無かったと見ている。
レプソルホンダの2台にはそれが無かったと見ている。
RC213Vを速く走らせるには、
完璧なセッティングが必要なようだ。
そこから路面コンディションが悪化するると
まったく走らなくなる。
つまり「伸びしろ」がない。
せめてWarm Upで雨が降らなければ、
路面が冷えてなければ、持ちこたえたかもしれない。
RC213Vは路面がスリッピーになると
速さが失われる。
フロントタイヤのグリップが怪しくなり、
トルクの強いV4エンジンが蹴りだすリアタイヤのトラクション
が仇となる。
それとライバルよりも優れているシームレストランスミッションの
セッティングも合わなくなる。
フロント、リアとも機能しなくなる。
速さが失われる。
フロントタイヤのグリップが怪しくなり、
トルクの強いV4エンジンが蹴りだすリアタイヤのトラクション
が仇となる。
それとライバルよりも優れているシームレストランスミッションの
セッティングも合わなくなる。
フロント、リアとも機能しなくなる。
ドライでのレースが望ましいが、
天候の変化だけはしかたがない。
天候の変化だけはしかたがない。
この一瞬の変化にバイク自体が対処する能力(踏ん張り、ねばり)
を持ってるかが、今回の勝負の分かれ目だったと思う。
重心の低いバイクは一気に破綻を来す。
最速ながらレプソルホンダの2台は敗れ去った。
最速ながらレプソルホンダの2台は敗れ去った。
タイヤ自体にも伸びしろが少ないと思う。
昔、2007年頃BSタイヤはドライからウエットに
変わってもなんとか持ちこたえるポテンシャルがあった。
全日本ロードレース選手権時代の経験が生きていたと言われていた。
いや、パイプフレーム時代のDucati GP7、
ストーナー、BSタイヤだったからともいえる。
それでライバルのミシュランに差をつけていたときがあった。
いまのBSタイヤにはそういうポテンシャルはないと思う。
天候と路面コディションに特化したレーシングタイヤだと思う。
あくまでも推測だけどね。