先日の日曜日、厚木のモトコルセさんにて
ドゥカティ・スーパーレッジェーラと遭遇した
全世界500台の限定車だ。
いつか見たいと思っていたので、
その出会いが嬉しかった。
スタイリングは現行の1199パニガーレと同じ見えるが、
近づいて各部を見るとすべてのパーツが違う。
特別な一台であることがわかる。
そして歴代スーパーバイクモデルの中で、
もっとも軽量に仕上がっている。
高名なモーターサイクルジャーナリストである、
アランカスカート氏のインプレッションによると、
このスーパーレッジェーラは歴代スーパーバイクモデル
の中でもっと切れの良いハンドリングを実現している。
最初は気のせいかと思ったが、
コースを何周もするうちに、
それは間違いないと実感した。
その後、開発者と話したところ、
そういう狙いがあったそうだ。
それを可能にする1つとして、
マグネシュームモノコックフレームが貢献していると
コメントしていた。
先日、ドゥカティストアーでお会いしたパニガーレR
オーナーさん。
スーパーレッジェーラのことが気になると話ていた。
「もの凄く軽いそうですね。」
とまだ見ぬスーパーレッジェーラへの憧れを
を話していた。
そこでこの歴代No.1ハンドリングのことを教えてあげたら、
かなり興味を示された。
そこに置いてあったドカマガでその記事を教えてあげた。
「えっ、そうなんですか?
それは初耳です」
彼はその場で記事を熟読していた。
私には思い当たることがある。
以前、私は916と996Rを所有していたが、
916は右に左にコーナリングさせると重心の高い
位置に重いものがありハンドリングに影響していた。
そのとき燃料を満タンにしていたら、
さらに難しいハンドリングとなった。
それが996Rになると見事にそれがなくなった。
新開発のテスタストレッタエンジンで
小さなシリンダーヘッドを採用したため軽量化され
重心が下がったためと思われる。
それほど916のシリンダーヘッドは重かった。
私はいままでハンドリングのキレの良さは、
996Rと998sが一番だと思っていた。
スーパーレッジェーラの場合も、
エンジンのシリンダーヘッドにボルト止めされる
アルミモノコックフレームをマグにすることで軽量化され、
ハンドリングのキレを良くした。
そうみている。
このスーパーレッジェーラはすべて売約済みなので、
いまから買うことはできない。
しかし、今年の秋に登場するであろう、
パニガーレのマイナーチャンジモデルで
スーパーレッジェーラに搭載したエンジンなど、
多くののテクノロジーパーツが移植されるのではないだろうか?
1つは中速トルクが増強されたエンジン。
1199はトップエンドのパワーを追求するあまり、
それが不足していた。
マグネシュームモノコックフレームは?
それはわからない、.......
量産コストを下げることができれば可能かもしれない。
日本製スーパーバイクがコストの関係で実現できない
分野なので大きなセールスポイントになることは
間違いない。
それと低重心化。
燃料タンクの一部をシートの下に移設する。
すでにWSBKに参戦しているパニガーレRで採用している。
ハンドリング向上の決め手だった。
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しかし、レースでは大量の燃料を使用するため、
巨大な燃料タンク(24L?)が必要なので、
そのタンクの一部を移設することは有効な手段だった。
これで重心が下がる。
しかし、ロードバイクのタンク容量(17L?)は
さほど大きくない。
シート下に一部を移設したら、
タンクのボリュームが小さくなることになるので、
パニガーレの迫力のスタイリングをスポイルすることに
なるかも?
メインフレームをマグにするのか?
燃料タンクの一部をシート下に移設するのか?
改良型エンジンを搭載するのか?
そのすべてを盛り込むのか?
それともエンジン改良だけ?
今後とも1199パニガーレの動向から目が離せないね。
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