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Channel: アドリア海のフラノ -SINCE 2006-
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ハンドリングのこと bimota YB7通信

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さほど暑くもない曇り空の中、
いつもの名栗湖・有間ダムまでYB7を走らせた。
スロットル・レスポンが改善されて気が付いたことがある。
それはハンドリング。

フロントタイヤは安定した直進性を提供してくれる。
また、バイクをバンクさせて、
スロットルオンすると、
トラクションのかかり具合によりリアタイヤから向き変えができる。
それと絶妙に連動するフロントタイヤ。

やはりリニアなスロットルレスポンスはハンドリングに与える
影響が大きいようだね。
 
フロントおよびリアサスペンションの動きもよい。
フロントはマルゾッキM1R正立フロントフォーク。
サーキット走行の高荷重に耐えられるものだ。
1980年代の逸品だが少々動きが硬いのが難点だった。
そこでYB7購入時にフロントフォークのO/Hとフォーク
オイルに4ストゾイルを少し添加(5%)している。
動きを良くしよう(フリクションを減らす)との狙いだった。
その効果なのか?
オーリンズには及ばないが、
最近角が取れたように動きが良い。
ブレーキングに即応して沈み込み踏ん張ってくれる。
また、フォークの剛性に不足を感じない。

また、リアサスペンションは、
オーリンズ・モノショック。
今も昔もワールドグランプリマシンに採用されている
トップブランドだが、
1980年代に標準装着されたロードバイクは、
YB7がはじめてだった。
これもYB7購入時にO/Hした。

YB7を走らせはじめて約1年半。
前後タイヤはダンロップα12を履いているいるが、
フロント2。0kg/リア2.2kgの空気圧(RBにてチッソガスを充填)
との組み合わせで前後サスペンションは絶妙に動いてくれる。

いまYB7を走らせることが非常に面白い。
最近、バイクでスピードを出さなくなった。
その分、五感を研ぎ澄ませてバイクとの会話を楽しんでいる。
低いスピードからブレーキを強くけける(引く)、
スロットルを大きく捻ると、
バイク(サスペンション)の挙動がわかりやすい。
そう感じている。
 
ところで最近深く考えさせることがある。
それはタイヤのこと。
1980年代半ば頃のことだ。、
まだバイアスタイヤが全盛だった。
そのとき走らせていたガンマ400のリアタイヤほ細く、、
グリップに不満を持っていた。
たしか、ダンロップアローマックスGT501と
BS BT45Vを履いていたと思う。
低速では問題ないのだが、
スピードを出すと、
その途端にバイクの操作が難しくなり四苦八苦していた。
コーナリング中はスロットル操作に神経を使った。
いつもフロントタイヤから足をすくわれるのではないか?
そういう恐怖心があった。
16インチフロントタイヤの悪夢ともいう。
ハイスピードコーナリングなんて夢のまた夢だったね。

そういうときフロントではなくリアタイヤから曲がる
「リアステア」の習得に励むきっかけとなった。
お尻をシートストッパーまで後ずさりする。
充分ブレーキをかけてスローインでコーナーに進入する。
それと同時にバイクをバンクさせてスロットルを開けて
リアタイヤを感じながらて向きを変える。
コーナーの脱出はフルスロットルで立ち上げる。
フロントタイヤは向き変えのきっかけ、
スキーのストックのような役目でしかない。
けしてフロントタイヤのグリップには頼らない。
いまもこういうライディングを無意識に続けている。

しかし、単純にもっと太いタイヤだったらとの思いがつのった。
そこで細いホイールに目いっぱいのワイドサイズ
タイヤを履かせてみた。
標準120/90-17リアタイヤに
ワイドサイズの140/70/17のタイヤを履かせた。
しかし、どうもリアが低くなった印象がある。
ガンマのリアサスに車高調整機構などないので
どうしようもない。

また、フロントは110-90/16を
120-80/16に履き替えた。
路面をしっかりとつかむようになったが、
バイクの切り替えしが重くなった。

フロント、リアともにマッチングしていない。
バランスの悪さが際立ってしまった。
また、フロントフォークとフレーム剛性の問題もある。
いまでも箱根からの帰り小田原厚木道路での悪夢が
頭をよぎる。
スピードを上げるとフロントはしっかりしているのに、
リアが左右に大きく振れる。
ちょっと怖かったね。
これではダメだ。
ワイドサイズ化は失敗に終わった。
 


ところが、
1989年頃だったと思う。
前後ラジアルタイヤを履いたレーサーレプリカが次々に登場した。
そこでカワサキZXR400を購入して走らせてみた。
倒立フロントフォーク、アルミツインスパーフレーム、ラジアルタイヤと
まるでレーサーのような装備だった。
いつもの吉野街道でのことだ。
いまは奥多摩大橋がかかっている高速コーナーでのことだ。
ガンマではかなり神経を使ってコーナシングしていたが、
このZXR400Rでは前後にワイドサイズラジアルタイヤを
履いていることもあり、
いとも簡単に高いコーナリングスピードで
走っている自分に気が付いた。
進化した最新のパーツで固められていると、
こんなにも変わるものなのか?
正直、驚いたね。

その後、初代bimota YB7を購入したのだが、
そのコーナリングパフォーマンスに驚いた。
こんなバイクがあるなんて信じられない。
革命的だ!
そう思ったものだ。
ミシュランのハイグリップラジアルタイヤを装着していた。
それは1980年代後半から1990年代前半にかけての、
他を寄せ付けない最高峰のハイグリップ・ラジアルタイヤだった。
 
それから20数年あまり、
いまはダンロップα12を履いているが、
乾燥重量160kgのYB7とマッチングしている。
いつもの名栗のワインでィングでは、
とんでもないスピードでコーナリングしていることがある。
慌ててスピードを緩める。
そんなことはガンマ400では不可能なことだ。

私がダンロップα12が好きなわけは、
長年NSR(主にMC18)にダンロップ
GPR50、GPR70、α10を履いていたことによる。
モデルチェンジするたびに高性能になっていった。
やはりミドルクラスバイクにはα12だろうと思うわけだ。
次はα13になるんじゃないかな?

また、最近まで走らせていたスズキ・グース350の場合は、
前後にIRC RX-01(バイアス)を履かせていたが、
市街地、ワインディング、ウエット路面で
グリップとブレーキの効きに優れているオールマイティな
タイヤだと思う。

最近の250ccバイク(Ninja250R、CBR250など)は、
このIRC RX-01またはRX-02を標準で履いている
ようだ。



このIRCタイヤだけど、
以前所有していたホンダNS400R(ロスマンズ)に履かせた
ことがある。
1980年代当時、IRCは新参タイヤメーカーだったので
大丈夫だろうか?
そう思ったものだが、
ワンランク上のグリップを提供してくれた。
そう記憶している。
その頃から継続している開発/努力がいまの盛況に繋がって
いる。


この20年でモーターサイクル用タイヤは革命的に進化した。
そう思うね。



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