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Channel: アドリア海のフラノ -SINCE 2006-
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2日目 フィリップアイランドでタイヤセフティーテスト

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2日目最終結果(午後4時30分)
 

1. Jorge Lorenzo ESP Yamaha Factory Racing (YZR-M1)
  1m 29.133s [42 laps / 335.4km/h top speed]
ロレンソが3~4ラップの走行を繰り返しながら42ラップを周回して、1分29秒台を最多の15回記録。
 
 

2. Dani Pedrosa ESP Repsol Honda Team (RC213V)
  1m 29.381s | +0.248s [58 / 332.3]
ダニ・ペドロサは、連続20ラップのロングランを含む58ラップを周回して、1分29秒台を12回記録
 
 

3. Andrea Dovizioso ITA Ducati Team (Desmosedici)
  1m 29.387s | +0.254s [53 / 342.9]
アンドレア・ドビツィオーソは、5ラップ前後の走行を繰り返しながら53ラップを周回して、1分29秒台を6回記録
 
 
4. Valentino Rossi ITA Yamaha Factory Racing (YZR-M1)
   1m 29.516s | +0.383s [75 / 340.7]
バレンティーノ・ロッシは2度の連続13ラップを含む75ラップを周回して、1分29秒台を8回記録。0.383秒差の4番手
 
 
5. Cal Crutchlow GBR Ducati Team (Desmosedici)
  1m 29.660s | +0.527s [59 / 337.5]
初日2番手のカル・クラッチローは、連続14ラップを含む59ラップを周回して、1分29秒台を8回記録。初日のラップタイムを更新できず、0.527秒差の5番手に後退した。

Moto2クラス
6. Esteve Rabat ESP Marc VDS Racing (Kalex)
  1m 32.168s | +3.035s [101 / 282]

7. Mika Kallio FIN Marc VDS Racing (Kalex)
  1m 32.698s | +3.565s [79 / 282.7]
8. Nico Terol ESP Mapfre Aspar Team (Suter)
   1m 33.014s | +3.881s [62 / 282.7]
9. Jordi Torres ESP Mapfre Aspar Team (Suter)
  1m 33.160s | +4.027s [65 / 277.6]
 
 
 
 
 
2日目(午後1時30分)
 
1. Jorge Lorenzo ESP Yamaha Factory Racing (YZR-M1)
     1m 29.133s [23 laps / 335.4km/h top speed]

2. Dani Pedrosa ESP Repsol Honda Team (RC213V)
     1m 29.381s | +0.248s [24 / 332.3]
 
3. Andrea DoviziosoITA Ducati Team (Desmosedici)
     1m 29.387s | +0.254s [31 / 342.9]
 
4. Cal CrutchlowGBR Ducati Team (Desmosedici)
     1m 29.660s | +0.527s [32 / 337.5]
 
5. Valentino Rossi ITA Yamaha Factory Racing (YZR-M1)
     1m 29.678s | +0.545s [38 / 340.7]
 
Moto2クラス
6. Esteve Rabat ESP Marc VDS Racing (Kalex)
    1m 32.168s | +3.035s [38 / 281.3]
7. Mika Kallio FIN Marc VDS Racing (Kalex)
     1m 32.873s | +3.740s [36 / 282.7]
8. Nico Terol ESP Mapfre Aspar Team (Suter)
     1m 33.014s | +3.881s [34 / 282.7]
9. Jordi Torres ESP Mapfre Aspar Team (Suter
    ) 1m 33.160s | +4.027s [34 / 277.6]
 
 
2日目(午後12時20分)
1 ロレンゾLORENZO J.Yamaha Factory Racing1'29.133
2 ペドロサPEDROSA D.Repsol Honda Team+0.248
3 ドヴィDOVIZIOSO A.Ducati Team+0.254
4 クラッチローCRUTCHLOW C.Ducati Team+0.527

5 ロッシROSSI V.Yamaha Factory Racing+0.545
 
Moto2クラス
6 RABAT E.Marc VDS Racing Team+3.035
7 KALLIO M.Marc VDS Racing Team+3.740
8T EROL N.Mapfre Aspar Team Moto2+3.881
9 TORRES J.Mapfre Aspar Team Moto2+4.027
 
 
Ducati GP14はホンダ、ヤマハに迫る勢いだ。
2011年からの3年間、
表彰台には上がることはあっても勝利はなし。
ロッシの実力を持ってしても、
それが精いっぱいの成績だった。
2011年の雨のスペインGPが唯一勝利できるチャンスだった。
ストーナーのインをささなければ、......
なぜか雨になると速い。
しかし、昨年はついに1回も表彰台に上れなかった。

その理由としては、
2012年からはじめたアルミツインスパーフレームが
まったくものにならなかった。
それまではパイプトレリスやモノコックフレームにこだわって
いたので、アルミフレームのどこをどうしたら速く走るかが、
だれもがわからなかった。
BSタイヤから速さを引き出すことができなかった。
暗中模索の3年間だった。

八方ふさがりのドゥカティは、
大きな改革に取り組むことにした。
ドゥカティは革命を起こすと宣言した。
レーシング部門を率いるマネージャーとして、
ジジ・デリーニャを招聘した。

彼はアプリリアRSV4でWSBKタイトルを2回獲得した辣腕
マネージャーだった。
昨年、デリーニャは今後のアプリリアMotoGPプロジェクト
を思考していた。
もっと戦闘力のあるマシンを構築するには、
さらに資金と人材を投入するしかない。
いずれホンダ、ヤマハに勝つためには、
どうしたらいいいかを熟慮していただろう。

しかし、アプリリアを傘下に持つビアッジオグリープ経営陣から
Noを突き付けられた。
いま、アプリリアの売上を支えるのはスクーター。
ギア付きオートバイは1/3に過ぎない。
余剰な資金は存在しない。
常勝マシンRSV4はWSBKの活躍とはうらはらに
まったく売れない。
アプリリアの売り上げにまったく貢献していない。
しかも、きわめて高度なテクノロジーとコストがかかるV4
エンジンバイクでありながら、
WSBKレギュレーションをクリアするために安く販売しなく
てはならない。
これ以上WSBK、MotoGPに投資するのは
無駄ではないか?
BMWもWSBKから徹底した。
開発陣の意気込みとは別にそういう空気がただよっていた。
経営陣はシビアな目で見ていた。
生産調整をめぐり労働組合との問題もある。
急務はアプリリアの抜本的な経営立て直しだ。
アジアで売れる小排気量バイクが必要だ。

そいうとき、ドゥカティから誘いの手が伸びた。
最初はそういう選択はありえないと断っていたが、
ビアッジオ経営陣との固執もあり、
デリーニャは人生最大の決断を下したわけだ。

その後、アプリリアは2016年からMotoGPに出場
すると宣言した。
その間になにがあったのかは、知る由もない。
 
ひげのデリーニャが凄が腕と言われる所以は、
まず、一流のエンジニアであること。
長年2サイクル90度Vツイン・ロータリーディスバルブエンジンの開発を行い、GP250最強エンジン
に育てた。
また、アプリリア・ファクトリーRS250でトラクションコントロール、ウイリーコントロール、ランチコントローなどの数々の
電子制御が開発され、それをRSV4に搭載した。

失敗に終わった3気筒エンジンを搭載したRS3の開発、
そして最大の成功作となる65度V4エンジンを搭載したRSV4を開発した。
2009年にWSBKデビューした当初は、
パワーはあるがシャーシに問題がありチャンタリングのお化けだった、
しかし、翌年にはスイングームを中心とするシャーシの改良で
チャンピオンマシンに押し上げた。
こういったエンジニアとしての経験により
Ducati GP14を仕上げた。
まだ、ピンポイントで改良の手をを加えているだけだ。
おそらくアルミツインスパーフレームにV4エンジンを搭載
いしたRSV4(&ART GP13)の経験が生かされたのだろう。

次にマシンを勝利させるためになにが必要かを
知りぬいているマネージメント能力。
的確なマシン開発計画。
それを可能にするための人材確保と配置、組織運営、補給と物流、
etc、すべてにわてって、こうすべきだ!
と方針が示され実行された。
そして長年ドゥカティのレース部門を支えた二人のの重鎮、
パオロ・チャバッティーとダビデ・タルドッツーがバックアップする最高の布陣が完成した。

そして不利な状況を覆すことができる政治力を行使できること。
当初は我々のマシンは戦闘力が足りないので、
オープンクラスにへの移籍もありうる。
それはエンジン開発を続行したいためだ。
プロトタイプファクトリーマシンの続行と両天秤にかけている。
と悩みが深いと思わせておいて、
実は、マレリにドゥカティのソフトウエア技術(ノウハウ)を提供して、MotoGPオープンクラス用ソフトウエアのパフォーマンスを底上げした。
 
おそらく当初からオープンクラスへの移行は既定方針
だったわけだ。
ライバルにまんまと一杯食わせた策士、
いや、軍師だったわけだ。
そういう戦略がわかっていたらライバルはファクトリーマシンの
オープンクラス参入に反対の声を上げていたに違いない。

これらの実績を背景にして、
デリーニャはドゥカティに来てわずか4カ月で
Ducatiに勝機を与えつつある。
ドゥカティはおそるべき男を連れてきてしまった。
さて、これからどうなる。

まずは、現行GP14の改良を行いつつ、
それと12機のエンジンと24Lの燃料でエンジンパワーアップ
作戦でライバル圧倒することを考えているに違いない。
そして、新型エンジンとそれに合わせたシャーシを持つ
新型マシンDucati GP14/2の投入を考えているはずだ。
 
新型エンジンは65度V4か?
(RSV4エンジン+デスモ?)

それとも90度V4エンジンなのか?
それは時期にはっきりするだろう。
 
すでに聖域(90度L4)は存在しない。
勝つことが至上命題だ。
 
シーズン中盤に登場するであろう
Ducati GP14/2とも呼ぶべきマシンはこれだ!
 
 
ピポットプレートと2本の鋼管チューブ?から構成される
ニューシャーシ、
それに新90度V4エンジン?を搭載する。
これでホンダとヤマハを追撃だ!
 
 
 
1日目の結果
 
1. Jorge Lorenzo ESP Yamaha Factory Racing (YZR-M1)
1m 29.213s [68 laps / 327.3km/h top speed]

2. Cal Crutchlow GBR Ducati Team (Desmosedici)
1m 29.576s | +0.363s [68 /333.3]

3. Valentino RossiITA Yamaha Factory Racing (YZR-M1)
1m 29.730s | +0.517s [85 / 330.3]

4. Dani PedrosaESP Repsol Honda Team (RC213V)
1m 29.961s | +0.748s [88 / 327.3]

5. Andrea Dovizioso ITA Ducati Team (Desmosedici)
1m 29.965s | +0.752s [60 /334.4]

6. Esteve Rabat ESP Marc VDS Racing (Kalex)
1m 32.316s | +3.103s [100 / 274.8]

7. Nico Terol ESP Mapfre Aspar Team (Suter)
1m 33.290s | +4.077s [82 / 274.8]

8. Mika Kallio FIN Marc VDS Racing (Kalex
) 1m 33.440s | +4.227s [62 / 273.4]

9. Jordi Torres ESP Mapfre Aspar Team (Suter)
1m 34.000s | +4.787s [56 / 268.7]
 

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