今回はトラクションのことを書いてみたいと思う。
といっても特別なことではない。
スロットルを開けて路面を蹴るフィリーリングのことだ。
といっても特別なことではない。
スロットルを開けて路面を蹴るフィリーリングのことだ。
1990年に購入した初代YB7。
いまも秘密の格納庫にたたずんでいる。
いまも秘密の格納庫にたたずんでいる。
そして2012年の秋に購入した2台目の7。
この20年を超えるときを経て、
はじめてわかったことがある。
前回紹介したブレーキの素晴らしさはも勿論だが、
その走行フィーリング。
はじめてわかったことがある。
前回紹介したブレーキの素晴らしさはも勿論だが、
その走行フィーリング。
さて、
また、bimota YB7を走らせた。
400ccで充分だね。
なによりもバイクが小さいので好きだ。
1000ccバイクのパワーは強大だが、
重くなったことで失うものも大きい。
重くなったことで失うものも大きい。
軽いほいがハンドリングに優れていることはだれにもわかる理屈だ。
しかし、それは重要なことではないらしい。
しかし、それは重要なことではないらしい。
どうせ買うのなら大きいほうが良い。
1000ccSS、隼、ZZR1400ということなのだろう。
しかし、最近はアドベンチャーバイクが脚光を浴びている。
私は基本的に重いバイクには興味がない。
特徴なにかがあれば別だが。
ガンマ400にはじまりNSRを乗りついできた。
わたしのバイクライフの2/3(20年)は2ストバイクで塗りつ
ぶされたいる。それと。
ここ10年は排気量が大きなbimota、ドゥカティ、MV Agustaを経験した。
しかし、軽量なNSRは手元に置いている。
そして再度7.
7はバイクが軽くブレーキが良く効く。
右に左に繰り返しは思うがまま。
そしてトラクションのかかりが抜群に良い。
先日、RB瑞穂で前後にチッソガスを充填した。
フロント2.1kg、リア2.3kg。
そして新青梅街道に出た。
3速ギアで7ののスロットルをワイドオープンすると、
リアタイヤが路面を蹴る感覚が濃厚に伝わってくる、
リア・オーリンズサスのみわざか?
日本製レーサーレプカに装着のスタンダードサスでは、
こんな感触は伝わってこない。
経験したことがない。
こんな感触は伝わってこない。
経験したことがない。
いや、それだけではない。
高品質のハンドメード・アルミツインスパーフレーム(とスイングアーム)。
絶妙な位置に搭載されたヤマハ4気筒エンジン、
それに装着されたオーリンズシングルショック。
絶妙な位置に搭載されたヤマハ4気筒エンジン、
それに装着されたオーリンズシングルショック。
その高度なバランスのもとに可能な
三位一体の成せる技なんなんだと思う。
三位一体の成せる技なんなんだと思う。
スロットロ操作でトラクションを取りだすことができる。
精度の悪いパーツ(+経年劣化)、それらがバラバラに動く、
自己主張していては、ライダーをうならせるようなトラクションは
自己主張していては、ライダーをうならせるようなトラクションは
得られない。
そう重いけど?
7の前後に装着したタイヤは、
ダンロップα12.
このラジアルタイヤは7に非常に合っている。
この冬、路面温度が低いときも、
シリカコンパウンドにより良質なグリップを伝えてくれる。
私はオールシーズン、晴れでも雨でもオールラウンドで安定した
性能を発揮してくれるタイヤがハイパフォーマンス・タイヤだと思う。
サーキット走行でタイムを出したいときは、
サーキット専用タイヤを履くべきだと思う。
P社のディブロスーパーコルサでしょう。
サーキット専用タイヤを履くべきだと思う。
P社のディブロスーパーコルサでしょう。
イタリア人が作るクルマやモーターサイクルは、
人の五感を刺激する。
うっとりさせるものがある。
走ることと美を両立させている。
さしずめレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ
が現代にいたら、
クルマやバイクデザインをしただろう。
が現代にいたら、
クルマやバイクデザインをしただろう。
これは以前、巨匠(徳大寺先生)が書いたことなんだけど。
それはドゥカティ、MV Agusta、MotoGuzzi、
そしてbimota。
クルマだったらフェラーリ、アルファロメオ、ランチャ、
マセラッティなどか?
そしてbimota。
クルマだったらフェラーリ、アルファロメオ、ランチャ、
マセラッティなどか?
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一度だけ、ランチャデルタ・インテグラーレを買おうと
したことがある。
新青梅街道沿いの外車ディラーで見たことがある。
WRCラリーの王者だったね。
したことがある。
新青梅街道沿いの外車ディラーで見たことがある。
WRCラリーの王者だったね。
イタリアは、美しい山々、地中海とアドリア海に囲まれ、
温暖な気候恵まれた土地柄。
ふんだん海の幸、山の幸の恵みにより、、
美味しいイタリア料理とワインを毎日の食卓で味わう
ことができる。
そして美しい女性。
見る、聴く、食べる、着る、触れることに
敏感な民族ならではのモーターサイクルだと思う。
歴史をさかのぼってみれば名器ストラディバリウス、
いまはフェラーリを作り続けているイタリア人だからこそ。
そういっことがYB7のスタイル、走りに色濃く反映
されていると思うわけだ。
たんなる機能一点張りのオートバイとは違う点だ。
なによりもうれしいことは、
日本製のヤマハ4気筒エンジンを搭載していることだ。
イタリアと日本のコラボレーションによって生み出された
稀有のオートバイ。
それはbimota YB7(自画自賛).
日本製のヤマハ4気筒エンジンを搭載していることだ。
イタリアと日本のコラボレーションによって生み出された
稀有のオートバイ。
それはbimota YB7(自画自賛).
イタリアンバイクで気になるメーカーがある。
それはMotoGuzzi。
そろそろかな?
それはMotoGuzzi。
そろそろかな?
昔書いた7のことを再度紹介したい。
bimota YB7物語Vol. 01
― bimota YB7(La Piccolina)物語 ―
bimotaは、YB7のことをLa Piccolinaと呼んでいた。
bimota YBシリーズの日本輸入元であるカロッチェリアからYB6/8
bimota YBシリーズの日本輸入元であるカロッチェリアからYB6/8
シリーズに続いてYamaha FZR400のエンジンを搭載したモデルの
開発/製造が依頼された。
それが、YB7 La Piccolinaだ。当時、大型自動二輪免許の取得が
難しい日本では、
400ccマシンの需要が見込まれるため200台を超える台数がイタリア
400ccマシンの需要が見込まれるため200台を超える台数がイタリア
から輸入された。な
お、その前に輸入されていたDucati400F3のエンジンを搭載した
DB1j(60台)は瞬く間に売り切れてしまっていた。
その内容はという単なるYBシリーズの廉価版モデルではなく
ヤマハFZR400エンジン用にアンダーループを持つツインスパーと
削り出しピポットプレートのアルミフレームが新作された。
フレームの素材はYB6/8と同様に
航空機用のアンティコダル100が採用された。
つまり、本気のbimotaモデルだったわけだ。
航空機用のアンティコダル100が採用された。
つまり、本気のbimotaモデルだったわけだ。
このYB7の後に開発されたYB9ベラリアとYB9SR/Sriは、
YB7用に開発されたアルミフレームにFZR600のエンジンを搭載した
モデルとして販売された。また、YB9シリーズは、
イタリア国内や欧米各国で開催されていた
Italian Supersport / Italian Sport Production / European Supersport / World Supersport / Thunderbikeで大活躍した。
その戦闘力は1997年頃まで発揮された。
それほど素性のいいフレームだったわけだ。
そもそも主に日本向けのYB7用として開発されたのがきっかけだった。
そもそも主に日本向けのYB7用として開発されたのがきっかけだった。
La Piccolina:少女?
小さな車両?
小さな車両?
■未明のアタック
それは1991年秋の少し肌寒い早朝だった。
bimota YB7を購入してからそろそろ1年が経過しようとしていた。
最近、やっと「自分のものになってきた」と実感できるとようになって
それは1991年秋の少し肌寒い早朝だった。
bimota YB7を購入してからそろそろ1年が経過しようとしていた。
最近、やっと「自分のものになってきた」と実感できるとようになって
いた。
そして前々から考えていたプランを実行に移す日がついにやってきた。
私はまだ薄暗い早朝に目を覚ましたが、昨日の晩から緊張のために良く
眠れなかった。
さっと起き上がり皮つなぎをハンガーから下ろして身につけた。
この皮ツナギは、YB7に乗るためにはじめて買ったものだ。
2台目の7と20年前の皮ツナギ)
ライディングブーツを履いてアパートの階段を下りていった。
そしてbimota YB7のシートカバーを取り外した。
すでに前日にタイヤ空気圧をチェックしてガソリン満タンにしている。
おもむろに、YB7のセルボタンを押す。
いつもながら長めのクランキングが必要だ。
「シュルルルルルルウ」と
押し続ける。
そしてやっと
「ボーボボボボ」
とエンジンが目覚める。
押し続ける。
そしてやっと
「ボーボボボボ」
とエンジンが目覚める。
暖機を充分に行ったあとリアホイールに取り付けていたセンタースタンド
を取り払った。
YB7を路上に引き出しヘルメットをかぶりライディンググローブをつけた。
軽くストレッチを行い体に無理がないかを確認した。
「いよいよ出発だ」
そのとき東の空がしらみはじめていた。
風もなく暑くも寒くもない。アタックを実施するには絶好の日和だ。
私はYB7にまたがりゆっくりと走りだしアパートを後にした。
岩倉街道の物見塚交差点を左折して瑞穂町方面に向けて走る。
だんだんとエンジンがあったまってきた。
しばらくすると国道16号線が見えてきたので左折して合流する。
交通の流れにそっておとなしくYB7を走らせる。
川越にたどり着く手前で鶴ヶ島方面に左折する。
ようやく鶴ヶ島ICにたどり着いた。
いよいよだ。
私の心臓はこれからはじまるであろうスリルにみちた体験の前に
高鳴っていた。
そして料金カードを受け取りXX自動車道に入った。
まず、80kくらいで久しぶりの高速走行に目をならした。
時間は午前5時を回っていた。
そして料金カードを受け取りXX自動車道に入った。
まず、80kくらいで久しぶりの高速走行に目をならした。
時間は午前5時を回っていた。
私はまずアタックの予行練習から始めた。
YB7の6速のギアを1速ずつ落として2速まで落とす。
そこからアクセルをワイドオープンして10000rpmまで回転を上げて
3、4、5、6速までシフトアップ。
しかし、すぐに前に車が現れてスピードダウン。
そしてまたシフトダウンしてフル加速。
みるみるスピードが上昇する。
その繰り返しでスピードに目を慣れさせてフルブレーキングの感覚を
身に覚えこませる。
いよいよアタックを開始するときがきた!
水温系の針はちょうど10時を示している。
XX自動車道は片側3車線の見通しがいい直線になっていた。
アクセルを緩めて2速まで落とし、そこからアクセルをワイドオープン
してレブリミットの12000rpmまでいっきに回転を上げる。
そこで3速にシフトアップする。
また、レブリミットまで回転を上げて4速、5速、6速とシフトアップを
続ける。
そのとき、スピードメーターの針は途方もないスピードを表示している。
しかし、1回目のアタックでは、高速カーブが近づいてアクセルを戻す。
そのとき、スピードメーターの針は途方もないスピードを表示している。
しかし、1回目のアタックでは、高速カーブが近づいてアクセルを戻す。
また、シフトダウン。
「なかなか思うとうにゆかないものだ」
と考えていたら、かなり長い直線が現れた。
「よし、いまだ!」
再びアタックを試みる。
また、アクセルをワイドオープンしてシフトアップを繰り返す。
スピードはみるみる上昇してついに6速で12000rpmまでエンジンを回しきったとき
スピードメーターは、「マキシマムスピード」を表示していた。
スピードメーターは、「マキシマムスピード」を表示していた。
そのとき、もの凄い勢いで左右の景色が流れ去る。
前方にクルマが現れたときのために
フルブレーキングの体制をとっていたが、
フルブレーキングの体制をとっていたが、
アクセルはストッパーにあたるまで回して微妙に開け閉めする。
しかし、不思議と安定している。
素晴らしい直進性だ。車体がぶれることはまったくない。
いままで最速と考えていたスズキ「RGガンマ400」とはま
ったく操縦安定性のレベルが違う。
やはりbimotaのシャーシとミシュラン「ハイスポートラジアル」は
レーシングフィールドから生み出されたものなので、
それがハイスピードランでのスタビリティーのよさを体感させ
てくれる。
まったくもって素晴らしいとYB7のパフォーマンスに酔いしれていた。
てくれる。
まったくもって素晴らしいとYB7のパフォーマンスに酔いしれていた。
しかし、そのときだった!
赤いクルマがはっきりとみえた。
「前を退け!」
とばかりに威圧するかのようにパッシングライトを浴びせかけていたので、私はわずかにスピードを緩めて左の車線に移動した。
「前を退け!」
とばかりに威圧するかのようにパッシングライトを浴びせかけていたので、私はわずかにスピードを緩めて左の車線に移動した。
その瞬間、その赤い車は猛烈な加速でYB7を追い抜きにかかった。
「あーっ、テスタロッサだ」
とヘルメットの中で叫んでいた。
「イタリアンレッドのフェラーリ テスタロッサ」
だった。水平対抗12気筒のエキゾーストノートを放ちながら、
あっというまに遠のいていった。
だった。水平対抗12気筒のエキゾーストノートを放ちながら、
あっというまに遠のいていった。
1速落としで最加速を試みたが、YB7では追いつけない。
これがYB8だったら......?
これがYB8だったら......?
呆気に取られて緊張の糸が切れてしまった私とYB7は、我にかえりしばらく先のICで降りた。
そして、そこから帰路につくことにした。
後でアパートに帰りついた私は、
もう一度「今日の出来事」を思い返してみたのだが、
これはやっぱり夢だったに違いない?
これはやっぱり夢だったに違いない?
ご注意!
本内容は私が書いた小説のようなものです。
これと同じことを試そうとは思わないでください。
責任は持てません。
そのことをおことわりしておきます。
本内容は私が書いた小説のようなものです。
これと同じことを試そうとは思わないでください。
責任は持てません。
そのことをおことわりしておきます。
*Ferrari テスタロッサ
水平対抗12気筒エンジンを車体中央に搭載するミッドシップレイアウト
水平対抗12気筒エンジンを車体中央に搭載するミッドシップレイアウト
を取るイタリア フェラーリ社のスーパースポーツカー。
東北自動車道で追い抜かれれたのは、はたしてこのフェラーリ テスタロッサだったのだろうか?
東北自動車道で追い抜かれれたのは、はたしてこのフェラーリ テスタロッサだったのだろうか?
おしまい