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Channel: アドリア海のフラノ -SINCE 2006-
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F1オーストラリアGP

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楕円形のふたつの金属製のパーツに注目していただきたい。コーナリング中などに車体が傾いた際には、このふたつのパーツがアンチロールバーの機能を果たす

そして車体がダイブした際には、サードエレメントと呼ばれる、いわゆる第3のサスペンションが作動する(黄色矢印)アンチダイブ装置と呼ぶべきこのデバイスは、ダンパー、あるいはイナーシャダンパーで構成されている。
メルセデスのそれは油圧駆動である。

左右の前輪がこのサードエレメントを会して繋がり、ブレーキング時の沈み込みを制御し、車高を極力一定にする。それはまた、高速走行でダウンフォースが増大した状態の際、ダンパーを固くする役割も果たす。
その結果、フロントウィングを始めとする主要空力
パーツが、最適な性能を発揮することに役立っている。

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MotoGPバイクには、こういったサスペンション技術は見当たらない。伸び縮み幅が大きなテレスコサスの場合、ブレーキング時にバイクの姿勢が大きく変化しバイクの長さ(ホイールベース)も変わる。
オルタナティブフロントサスペンション(テレスコではない)をMotoGPで使うようになればイノベーションが可能になるかもしれない。
だが、ドゥカティはテールカウルにマスダンパー
と思われるデバイスを搭載して姿勢制御に取り組んで
いるようだ。

現在、どのMotoGPファクトリーともタイヤの磨耗に
苦慮している。シャーシの改良、エンジン特性の改良だけでは
それを解決することは難しいかもしれない。
大きなイノベーションが必要ではないだろうか?
この分野はドカが先行している。
そう思われてならない。



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