1986年に登場したCBR250Four、続く翌年に発売されたCBR250R。ホンダ初の4気筒250ccは確かに良くできたバイクだったが、同時期にはヤマハFZR250やスズキGSX-R250も発売されており、突出感は無かった。
そんなホンダファンの気持ちを汲み取ったのか、
1990年に満を持して本命モデルがデビューする。それがこのCBR250RR、通称「ダブルR」だ。
この頃のホンダといえば、ロードレース世界選手権でワイン・ガードナーが念願のチャンピオンを獲得、F1ではアラン・プロストとアイルトン・セナを配するマクラーレンホンダが全16戦中15勝するなどモータースポーツにおいて圧倒的な強さを誇っていた。ホンダに対する憧れや尊敬の念は当時のライダーやドライバーなら誰でも持っていたはずだ。
そんな時代に生まれた「ダブルR」は、当然あっという間に人気者になった。バイク通の先輩は兄貴分のCBR400RRに乗っていたが、レッドゾーンが19000回転からという超高回転エンジンを持つ250cc版は、そんな排気量の大小を超えた魅力に溢れていた。
耐久仕様のレーシングマシンを彷彿させるデザイン、その上エンジン音はF1マシンにそっくりとも言われた甲高いサウンド。それでいて乗りやすく両足べったりな優しいボジションを備える。このバイクに惚れるな、というのが無理というものだ。
今回のカラーは当時のフラッグシップモデルCBR900RRをイメージしたもの。大型免許を「限定解除」という形でしか手に入れることができなかったこの時代は、今より大型に対する憧れが強かった。個人的にはこのカラーは高級感があり、落ち着いた大人っぽさがあるように思う。
CBR900RRにシビレた世代としてはたまらないモデルなのだ。
そんなダブルRが消えてから23年。最近発売されたニューモデルCBR250RRはダブルRではなく「アールアール」と読まれることからもこのマシンに対する特別な想いはホンダの中にも深く刻まれているのかも知れない。
そんなダブルRが消えてから23年。最近発売されたニューモデルCBR250RRはダブルRではなく「アールアール」と読まれることからもこのマシンに対する特別な想いはホンダの中にも深く刻まれているのかも知れない。
CBR250RRは4気筒じゃないとね。
MC22は名車です!
瞬時に19,000rpmまで吹けがるエンジン。
この怒涛の高回転は小排気量4気筒エンジンでしか
味わえない世界なんだ。
水温もうなぎ登り。