ロッシのインをつくマルケス。
凄まじいバトル。
ブレーキング競争で勝った?
最近、こういったバトルが多く見られるようになった。
ファンにはたまらないね。
これができるようになったのは、
ホンダV4が逆回転クランクを搭載したからなのだろうか?
その領域は同じ逆回転クランクを搭載するヤマハYZRの
十八番だった。
逆回転クランクはエンジン回転による慣性モーメントが減じる
方向なのでスムーズにコーナーに入っているいけるのか?
エンジンブレーキに邪魔されない?
ドゥカティも昨年のGP15からやっている。
アプリリアRS-GPも今年から取り組んでいる。
しかし、コーナーの出口、加速で問題が出る?
従来ホンダV4の強みだった強力なトラクションによる加速が
スポイルされる?
しかし、昨年から言われていた、
RC213Vは過激なエンジン特性で操縦することが難しいとバイク(エンジン)と言われていた。
従来は電子制御でカバーしていたが、
全車共通ECU&ソフトウエアの搭載でそれができなくなった。
そこでホンダはV4エンジンそのものの大改良に取り組んだ
のかも?
蛇足だけど、
逆回転クランクを搭載したロードバイクは、
いまMV Agusta F3675/800、ブルターレ
などの3気筒エンジンモデルにしか存在しない。
コーナーのエントリーがスムーズなのだそうだ。
これが軽快なハンドリングを生み出すことになる。
しかし、どうもフロントブレーキの効きが違うようだ。
そんな話を耳にしたことがある。
エンジンブレーキのかかりが悪いので、
余計にフロントブレーキに負担をかける。
ブレーキコントロールやフロントフォークの設定が
シビアになるのかも?
YZR500の場合、
1970年代の直列4気筒 2サイクルエンジンのときから
逆回転クランクを搭載している。
基本的にTZ250(2気筒)を連結してをギアで繋いでいるので、
もう1本メインクランクがある。
それが逆回転する。
その場合、フロントフォークが加速と減速で
まったく異なる動きになるそうだ。
マルケスがウイリーで苦しんでいるのは、
逆回転クランクのためじゃないかな?
一般的に、
ブレーキングはエンジンブレーキ+フロントブレーキ
の両方で成り立っている。
クラッチを握ってブレーキをかける人などいないと思う。
しかし、かつてエンジンブレーキがほとんどない
オートバイが存在した。
それはNSR、TZR、RGVガンマなど、かつての
2ストレプリカバイク。
スポーツ性はきわめて高かった。
私はNSR250(MC18)を走らせるときは、
決意をもって、神経を研ぎ澄ませて、道の先を予測
して走らせている。
ゆっくり走らせていても気が抜けない。
直感力、洞察力、第六感を総動員させてないと危険だ。
とくにMC18の場合はね。
タイヤが冷えているとき(真冬)、
フルブレーキングで転倒したことがある。
その瞬間スローモーションのようにリアから滑って、
あっというまに横倒しになった。
誤魔化しは一切通用しない。
4気筒のCBR250RRよりも数段走らせることが難しい。
そんなバイクはいまはもうないじゃないかな?