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2015 Honda NSR250R通信10月24日 稲刈りの後

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イメージ 1

名栗湖は魅惑のダークグリーンの湖面でした。
そんなに深くはない。





いつもの藤の木農道で一休み。
すっかり稲刈りが終わっていた。

イメージ 2


この日は暑くも寒くもない、
しかもほとんど風がない。

よし、
今日は88NSRを走らせると決めた。
シートカバーを外して、
88を前に押し出す。


まず、チェーンオイルを刷毛に吹き付け、
レジーナチェーンに塗布する。
そしてキルスイッチをオフして数発キックする。
これでクランクとピストンにはずみをつける。
引っかかりもなく問題ない。


次にキルスイッチオンしチョークを引いて、
スロットルをわずかに開けて
大きくキックする。

バランバンンバンバン?
この日は一発で目覚めてくれた。
4ストとはまつたく違うエキゾーストノート、
チャンバーから紫煙を吐き出す。

しばらく暖気しながら、
左右のウインカーとストップランプの点滅を
確認する。


そして出発。
3速でしばらくの間低速で慣熟走行してエンジン
を温める。
その後4速/4000rpm前後までまわし
水温計の針が60度を超えるまで待つ。
けして高回転まで回してはいけない。
なにせ1988年製造の旧車だ、
無理は禁物だ。


名栗湖有間ダムに到着。
前後タイヤに手をかざしてみたら、
充分暖かい。
いい感じだね。

その後、しばらく名栗湖の秋を楽しんだ。

名栗湖からの帰路、
いつもの山王峠入口交差点でのことだ。

めずらしく前を走る車がいない。
これはチャンスだ。
勢いよく山王峠を駆け上った。
下りでノロノロ走行のCB1100を追い抜き、
連続S次コーナーに入った。
*ごめんね

すごくいい感じだ。
瞬時に左から右に切り替えし、
さらに左に切り返す。
その立ち上がりで前走のちゃりんこ軍団
を追い抜いた。
*ごめんね


頭をカウルサイドまで伏せ、
左右のステップワークと素早いバンキング
の連続動作で可能なコーナリングだ。
そのとき前後に履いているダンロップα13の
ウルトラグリップが助けてくれた。


一筆書きのようにスムーズで切れ味
鋭い連続コーナリングがぴたりと決まった。
NSRの真骨頂をみせてくれた。
こういう感動的なコーナリングは滅多に出来ない。


やはり88NSRはCBR250RRよりも軽量
なので、こんなコーナリングが出来たに違いない。
また、当時としては最軽量なマグテックホイールの
威力もあるだろう。

NSRには
コーナリングを邪魔する、
あの忌まわしいクランクマス、
からくるジャイロ効果など皆無だ。
*突き進もうと力


しかし、はっきり言うと、
88は最強ではない。

たしかにリミッターカットしたわたしの88は、
ダイノジェットで52ps(後輪)を記録したことがある。
250ccバイクとしてはパワーがあるほうだと思う。

しかし、コーナリング能力は、
ガルアームNSR(MC21)のほうが上だ。
88のハンドリングは難しい。
当時から曲がらいバイクとして有名だった。
しかし、それを乗りこなしたときの爽快感は88に
しかないと思っている。


速いバイクはいくらでもある。
しかし、88NSRでしか味わえない世界がある。
いままでさまざまなスポーツバイクを走らせてきた。
それでわかることもある。
たんに速いとか遅いとかいうことではない。


1000cc4気筒SSはエンジンが横に幅広く、
クランクシャフトが重いのでクランクマスにより、
ジャイロ効果が強く出る。
それが切れの良いコーナリングを難しくしている。


わたしのバイク(bimota)はFZR1000やGSX-R1100などの
古い4気筒エンジン(クランクが重い)だったので、
いまの新型R1や2016ZX1-R(クランクが軽い)
はかなり違う印象なのかもしれない。
しかし、エンジンの幅が広くバイクが重いことには変わりない。
1000ccバイクをワインディングで縦横無尽に走らせる
ことは私には無理だったね。

長年走らせてきた88NSRとはまるで違う世界だったわけだ。

まっ、そういうことです。


ではでは//


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