マン島TTレース50ccクラス。
おそらく1964年のレースだと思われる。
ヒューアンダーソン、デグナー、森下の
スズキトリオが1、2、3フィニッシュ。
バイクは50cc空冷シングルエンジン/9速ミッション
を搭載したRM64。
次の年から水冷2気筒50ccエンジンを搭載したRK65
というモンスターバイクを登場させる。
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最終的には水冷50cc3気筒エンジンのRP68(1967年?)
まで進化する。
1960年代とは恐るべきハイパワー多気筒化を追求した時代だった。
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1964/50ccクラス
前年は50ccクラスへの全戦参戦を見合わせたホンダだったが、
この年はスズキからタイトルを奪うべくフル参戦を再開した。
しかし、前年の最終戦でホンダがデビューさせた
スズキのRM64を駆るヒュー・アンダーソンが第4戦マン島までに3勝を挙げて選手権を大きくリードした。
ホンダはマン島で大きく改良を加えたRC114を投入すると
ラルフ・ブライアンズが2位でフィニッシュし、ブライアンズは続く
ダッチTTから3連勝でタイトル争いを互角に持ち込んだ。
しかしタイトルがかかったフィンランドGPでブライアンズは
点火系のトラブルでリタイヤし、
このレースで優勝したアンダーソンが自身にとっては2年連続の、
スズキにとってはクラス創設から3年連続となるタイトルを獲得した
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小柄な選手の多い小排気量クラスには珍しく、アンダーソンは
比較的長身の選手として知られた。
ハングオフライディングの先駆者の一人と評されることもある。
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