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昨日、はじめてヤマハYZF-R1Mと遭遇した。
場所はRB瑞穂さん。
9月になってからと聞いていたので、
いきなりの出会いにびっくりしてしまった。
R1/R1Mいまもっとも注目されている1台なのでオーラーがある。
やっぱりいいね。
ちょっとお願いして跨らせてもらった。
やっぱりシートが高い、
またハンドルまで遠い。
しかし、MV Agusta F4-750ほどではないと思う。
走り出してしまえば、
なんとかなると思わせるポジションだった。
1つだけ気になるのは、ステップの位置。
少し前過ぎる?
これは社外のバックステップで前後、高さを調整できるもの
交換すればいいだろう。
もう1つの驚き。
前後に押し引きしてみた。
非常に軽く動かすことができる。
これって、いままでの1000ccSSとは違う。
次にバイクを引き起こしてみた。
これも非常に軽い。
おそらくエンジンの搭載位置が絶妙なポイントに
あるからだろう。
いままで日本、イタリア、ドイツのSSで同じ
ことを試して、また実際に試乗してきたが、
R1Mは最高のハンドリングに違いないと
予感させるものがあった。
R1の装備重量だが、
バイカーズステーション誌の計測で194kg(ガソリンなし)、
2009年型クロスプレーンR1が207kgだったので、
約13kgの軽量化を実現している。
センターアップマフラーから底面マフラーに変更、
アルミタンク、前後マグホイール、ボディーワーク、etc
などの徹底的な軽量化により実現されたもものだろう。
それと最新の電子制御(6軸慣性ユニット:IMU)と
カラー液晶ダッシュパネル。
それは驚嘆すべきことだと思う。
しかし、高価なパーツのてんこ盛りで、
おもいっきり高価なバイクになってしまった。
ヤマハは高くてもより価値ある1台を販売しよう、
そういうことなのだろう。
V-Max、テレネ1200も同様だ。
安くて良い商品はMT-09(&トレーサー)、MT-07、
R3、R25、MT25で勝負する。
高くてもより価値ある商品群と
安くて良い商品群の2トップ作戦か?
このR1Mだが、
300万を越える車両価格のためか?
ノーマル車両のR1よりも入手しやすいとの噂がある。
ヤマハ通の人から聞いた。
2015年モデルのR1はすでにどこも完売のようなので、
背伸びできればR1Mかもしれない。
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なお、2016年型R1にはヤマハ伝統のストロボカラー、
いや、インターカラーが用意されるとの噂があるそうだ。
それもヤマハ通の人から聞いた。
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ところで、
新型R1の話題の後、
BMWが特許出願した、
例のカーボンファイバーフレームの話題になった。
私を含めて、3人のライダーから意見が出た。
BMWはたしかに自動車でカーボンファイバーシャーシを
実用化する予定なので、
その製造方法と設備をモーターサイクルにも応用
したいのだろう。
しかし、カーボンファイバーフレームがオートバイ向き
といえるのだろうか?
この座談会(3人)の共通認識としては、
たしか大幅な軽量化(-40%)は実現されるだろう。
超大型旅客機ではなくてはならない素材だ。
しかし、路面からの衝撃に耐えられるだろうか?
転倒の衝撃に耐えられる?
また、経年変化でカーボンそのものが劣化しないだろうか?
破断しないだろうか?
スーパースポーツバイク(レーシングバイク)
の使用できるのだろうか?
ヤマハとBMW SSに詳しい友人によると、
カーボンファイヴァーでツインスパーフレームを作ったとして、
従来のアルミツインスパーと同じにはならない。
そう断言している。
バイクがコーナリング/バンクする時フレームはねじれる。
その後バイクがまっすぐになる過程でねじれは復元する。
その復元力が両者では違う。
アルミは復元が遅く、
カーボンだと復元が早い。
その基本的な特性の違いがハンドリングを
激変させると思う。
アルミツインスパーフレームは1980年代前半
に登場してからいままで延々と改良されてきた。
タイヤとサスペンションの進化に合わせて
フレーム自体も進化してきた。
その経験値は膨大だ。
それを軽量なカーボンフレームにしたからといっても
パフォーマンスアップにはならない。
また、かつてGP500の現場で
タイヤサービスとして働いていた友人は、
昔のカーボンホイールは扱いに慎重を期さないと
簡単に割れたよ。
それはNSR500のホイールだったけどね。
スペンサーのNSR500のカーボンホイール
は走行中に割れたね。
メーカースタッフは、
カーボンホイールが走行前と走行後でどれくらい
ひずんでいるかを計測していたよ。
結局グランプリではカーボンホイールは使用
されなくなった。
あれから30年近く経ってカーボンホイール
は耐久性向上してロードバイク用にセットで60万
くらいで販売されるようになった。
しかし、.......
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RT カタヤマ のセキトバ(赤兎馬)のことを覚えている?
それは1987年のことだった。
NSR250の2サイクルVツインを
カーボンファイバーフレームを搭載した
異彩を放つレーシングバイクだった。
赤兎馬とは『三国志』および『三国志演義』に登場する馬。演義では西方との交易で得た汗血馬といわれている。
「赤い毛色を持ち、兎のように素早い馬」の意とも
その発想は1985年頃、
GP250に出走していたイギリスのアームストロング
がカーボンファイバーフレームを採用していた。
その走りをみたカタヤマさんは、
強い印象を受けたそうだ。
なかなか良い走り(コーナリング)をしている。
それがセキトバを生み出す原動力の1つとなった
というもの。
カタヤマさんは1985年に引退した。
その後、チームを起こしたGP250に参戦した。
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わたしの考えだが、
カーボンフレームは作りようによっては、
鉄フレームに近いフィーリングを得られのではないか?
アルミとはまったく違うが、
鉄フレームに近いのかもしれない?
あくまでも推測だけどね。
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ドゥカティは、
MotoGPでパイプトレリスフレームから、
なぜ、カーボンモノコックフレームにジャンプ
したのか?
そこに共通するもを感じていたのかも?
なぜ、アルミではなかったのか?
ストーナーはこのカーボンモノコックフレームで
トップを走りなんども勝利した。
*ロッシはこのバイクとはそりが合わなかった
ハードブレーキングを多用するライディングと合わなかった
前半で話題にしたヤマハYZF-R1はアルミフレームを
搭載した究極の姿だと思う。
その先はどうなるだろうか?
BMWがやろうとしているカーボンフレームなのだろうか?
YZR-M1のアルミフレームを、
そのままの形状でカーボンフレームにしたらどんな走り
になるだろうか?
このカーボンファイバーフレームの話題は、
折に触れて今後も続けていきたいと思う。
ハイエンドモーターサイクルの今後を暗示している
のかもしれない。
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