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Channel: アドリア海のフラノ -SINCE 2006-
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ヤマハR1Mと遭遇/カーボンファイバーフレームのこと

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昨日、はじめてヤマハYZF-R1Mと遭遇した。
場所はRB瑞穂さん。
9月になってからと聞いていたので、
いきなりの出会いにびっくりしてしまった。

R1/R1Mいまもっとも注目されている1台なのでオーラーがある。
やっぱりいいね。

ちょっとお願いして跨らせてもらった。
やっぱりシートが高い、
またハンドルまで遠い。
しかし、MV Agusta F4-750ほどではないと思う。
走り出してしまえば、
なんとかなると思わせるポジションだった。

1つだけ気になるのは、ステップの位置。
少し前過ぎる?
これは社外のバックステップで前後、高さを調整できるもの
交換すればいいだろう。

もう1つの驚き。
前後に押し引きしてみた。
非常に軽く動かすことができる。
これって、いままでの1000ccSSとは違う。

次にバイクを引き起こしてみた。
これも非常に軽い。
おそらくエンジンの搭載位置が絶妙なポイントに
あるからだろう。

いままで日本、イタリア、ドイツのSSで同じ
ことを試して、また実際に試乗してきたが、
R1Mは最高のハンドリングに違いないと
予感させるものがあった。

R1の装備重量だが、
バイカーズステーション誌の計測で194kg(ガソリンなし)、
2009年型クロスプレーンR1が207kgだったので、
約13kgの軽量化を実現している。

センターアップマフラーから底面マフラーに変更、
アルミタンク、前後マグホイール、ボディーワーク、etc
などの徹底的な軽量化により実現されたもものだろう。
それと最新の電子制御(6軸慣性ユニット:IMU)と
カラー液晶ダッシュパネル。

それは驚嘆すべきことだと思う。
しかし、高価なパーツのてんこ盛りで、
おもいっきり高価なバイクになってしまった。

ヤマハは高くてもより価値ある1台を販売しよう、
そういうことなのだろう。
V-Max、テレネ1200も同様だ。

安くて良い商品はMT-09(&トレーサー)、MT-07、
R3、R25、MT25で勝負する。

高くてもより価値ある商品群と
安くて良い商品群の2トップ作戦か?

このR1Mだが、
300万を越える車両価格のためか?
ノーマル車両のR1よりも入手しやすいとの噂がある。
ヤマハ通の人から聞いた。

2015年モデルのR1はすでにどこも完売のようなので、
背伸びできればR1Mかもしれない。



なお、2016年型R1にはヤマハ伝統のストロボカラー、
いや、インターカラーが用意されるとの噂があるそうだ。
それもヤマハ通の人から聞いた。




ところで、
新型R1の話題の後、
BMWが特許出願した、
例のカーボンファイバーフレームの話題になった。
私を含めて、3人のライダーから意見が出た。

BMWはたしかに自動車でカーボンファイバーシャーシを
実用化する予定なので、
その製造方法と設備をモーターサイクルにも応用
したいのだろう。

しかし、カーボンファイバーフレームがオートバイ向き
といえるのだろうか?

この座談会(3人)の共通認識としては、
たしか大幅な軽量化(-40%)は実現されるだろう。
超大型旅客機ではなくてはならない素材だ。

しかし、路面からの衝撃に耐えられるだろうか?
転倒の衝撃に耐えられる?

また、経年変化でカーボンそのものが劣化しないだろうか?
破断しないだろうか?

スーパースポーツバイク(レーシングバイク)
の使用できるのだろうか?

ヤマハとBMW SSに詳しい友人によると、
カーボンファイヴァーでツインスパーフレームを作ったとして、
従来のアルミツインスパーと同じにはならない。
そう断言している。

バイクがコーナリング/バンクする時フレームはねじれる。
その後バイクがまっすぐになる過程でねじれは復元する。
その復元力が両者では違う。
アルミは復元が遅く、
カーボンだと復元が早い。
その基本的な特性の違いがハンドリングを
激変させると思う。

アルミツインスパーフレームは1980年代前半
に登場してからいままで延々と改良されてきた。
タイヤとサスペンションの進化に合わせて
フレーム自体も進化してきた。
その経験値は膨大だ。

それを軽量なカーボンフレームにしたからといっても
パフォーマンスアップにはならない。

また、かつてGP500の現場で
タイヤサービスとして働いていた友人は、
昔のカーボンホイールは扱いに慎重を期さないと
簡単に割れたよ。
それはNSR500のホイールだったけどね。

スペンサーのNSR500のカーボンホイール
は走行中に割れたね。

メーカースタッフは、
カーボンホイールが走行前と走行後でどれくらい
ひずんでいるかを計測していたよ。

結局グランプリではカーボンホイールは使用
されなくなった。

あれから30年近く経ってカーボンホイール
は耐久性向上してロードバイク用にセットで60万
くらいで販売されるようになった。
しかし、.......




RT カタヤマ のセキトバ(赤兎馬ことを覚えている?
それは1987年のことだった。
NSR250の2サイクルVツインを
カーボンファイバーフレームを搭載した
異彩を放つレーシングバイクだった。

赤兎馬とは『三国志』および『三国志演義』に登場する馬。演義では西方との交易で得た汗血馬といわれている。
赤い毛色を持ち、兎のように素早い馬」の意とも

その発想は1985年頃、
GP250に出走していたイギリスのアームストロング
がカーボンファイバーフレームを採用していた。
その走りをみたカタヤマさんは、
強い印象を受けたそうだ。
なかなか良い走り(コーナリング)をしている。

それがセキトバを生み出す原動力の1つとなった
というもの。

カタヤマさんは1985年に引退した。
その後、チームを起こしたGP250に参戦した。





わたしの考えだが、
カーボンフレームは作りようによっては、
鉄フレームに近いフィーリングを得られのではないか?
アルミとはまったく違うが、
鉄フレームに近いのかもしれない?
あくまでも推測だけどね。






ドゥカティは、
MotoGPでパイプトレリスフレームから、
なぜ、カーボンモノコックフレームにジャンプ
したのか?
そこに共通するもを感じていたのかも?
なぜ、アルミではなかったのか?

ストーナーはこのカーボンモノコックフレームで
トップを走りなんども勝利した。

*ロッシはこのバイクとはそりが合わなかった
 ハードブレーキングを多用するライディングと合わなかった

前半で話題にしたヤマハYZF-R1はアルミフレームを
搭載した究極の姿だと思う。

その先はどうなるだろうか?
BMWがやろうとしているカーボンフレームなのだろうか?

YZR-M1のアルミフレームを、
そのままの形状でカーボンフレームにしたらどんな走り
になるだろうか?

このカーボンファイバーフレームの話題は、
折に触れて今後も続けていきたいと思う。

ハイエンドモーターサイクルの今後を暗示している
のかもしれない。





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