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Channel: アドリア海のフラノ -SINCE 2006-
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bimota Dieciを再び考える

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Aparece Bimota YB10 de 1991 a estrenar en eBay - Motor y ...

www.motoryracing.com/.../aparece-bimota-yb-10-199...このページを訳す
5 日前 - A la venta en eBay una increíble Bimota YB10 de 1991 no puesta en marcha nunca en 24 años. en Motor y ... ya sea de dos o cuatro ruedas, sin haber sido usado jamás, como es el caso de esta impresionante Bimota YB10 ...
 
 
 
なんだか最近、
再び1000ccスーパーバイクが脚光を浴びているようだ。

ところで、
先日、ヤマハYZF-R1の初期型を見た。
その印象は遠くからバイクを見るとさほど大きく
見えないのだが、
近づいてみるとタンクがでかい。
横に張り出している。

あたり前のことだが、
フレームの上にタンクがすべて見えている。
初期型GSX-R1000もそうだった。
最近のSSではタンクの張り出しは見られなくなったように思う。

置き場所がないので、
そこに置きましたとでもいいたいかのようだ。
いや、デザインの一部なのでその位置や形状などは
さして追求されていないのだろう。

初期型R1とGSXーR1000は18Lとなっている。
いまの新型R1は17Lとなっている。

それと比較してbimota YB8(&Dieci)は、
ライディングポジションがコンパクトに収まっている。
しかも20Lの大容量タンクを配置している。
それはタンク/シートカバーに覆われているので
外からは見えない。

見慣れた風景なのでそれが普通だと思っていたが、
先の2台を比較するとその違い(意図)がわかる。
 
その違いは?
タンクがフレームの間に食い込んでいるからだ。
それで燃料タンクという重量物がバイクのセンターに集中している。
これによりハンドリングの変化を最小限に止めている。
優れたコンセプトだと思う。
 
しかし、前傾したヤマハFZR750/1000エンジン
(&ダウンドラフトキャブ)なくして実現することは出来なかった。

同じエンジンを見ているのに、
日本人とイタリア人ではバイクの実現方法が違っていた。

日本人はいかに最速のスポーツバイクを造り出すか?
前作のFZ750コンセプトを一歩前進させたものだった。
 
イタリア人はこのエンジンを見て、
レースで勝てるバイクを開発するすことを考えた。
FZ7504気筒エンジンをどうシャーシに搭載して
理想的なレーシングバイクに仕立てるか?
フェデリコマルティニの腕の見せ所だった。

いや、タンブリーニが開発したGP500マシン、
TGA1コンセプトの4スト4気筒版といえなくもない。

1984に登場したTGA1は、
一度もGP500を走らないままお蔵入りしたが、
それを見ていたマルティニはそのアルミフレームコンセプト
に注目した。
いや、センターハブステアリング機構のTesi2で開発(1984年)
されたカーボンハニカムシャーシ、
それとTGA1のアルミハニカムシャーシは同じ場所が生まれ
出たように感じる。



そして1985年にヤマハFZ750が登場した。
このエンジンを搭載したTTF1マシンを開発しようと
考えたに違いない。
そこで初のアルミツインスパーフレームが開発された。
4サイクルエンジンバイクにGP500マシンと並ぶハンドリング
を与える。
また、ロードスポーツ用ラジアルタイヤが本格的に普及しはじめた
時期でもあった。

あくまでも想像だけどね。

1986年、マルティニは前後16インチタイヤを履かせた
アルミツインスパーフレームのYB4プロト開発してテストを
繰り返した。
そして前後17インチタイヤにチェンジして、
1987年にTTF1世界選手権に参戦、
初年度でチャンピオンを獲得した。

bimotaはそのレプリカバイクであるにYB4EIと(750cc)と
YB6(989cc)を1988年に発売した。
初のスーパースポーツバイクを登場させた。

その後エンジンを載せ替えた(3GM:1002cc)
YB8とDieciを登場させた、.......

 
 
 
bimotaはヤマハFZR750/1000の4気筒エンジン
を搭載するアルミツインスパーフレームを開発することで
大排気量オートバイにいまにつづくスーパースポーツバイク
の先駆けとした。

たかが燃料タンクだが、
その配置でハンドリングは激変する。
しかも、エンジンの傾斜角度を45度から38度まで起こし、
その分だけフロントタイヤに接近させた。
いまに続くフロント荷重を作り込む、
最初のSSとなった。

ハンドリングに優れ、、
矢のような直進安定性を実現した。

私は日本GPに向かう高速道路上で、
その超高速スタビリティを体感した。
恐ろしいほど速く安定していた。

bimota YBシリーズは、
1980年代半ばまで主流だった、
低重心こそ最良という考え方を変えた
革新的なスーパーバイクコンセプトだった。
 

それは1987年シーズンのTTF1で証明された。
レースに参戦したbimota YB4R
(ヤマハFZR750エンジン搭載)は、
耐久レースの王者ホンダRVF750を破って
チャンピオンを獲得した。
パワーに勝るV4をハンドリングを武器にして
打ち破った。
 
RVFは低重心ハイパワーの750ccV4エンジンを
搭載して向かうところ敵なしの耐久レーサーだった。
YB4はそれを越えるスプリントレーサー、
スーパーバイクだった。

いまもbimota YB8(&Dieci)を走らせると、
そのスーパーハンドリングの片りんを味わうことができる。
まっ、それが当たり前になっともいえる。
 
私はアルミツインスパーフレームを持つ、
YB6 Tuatara、YB7(2台)、YB8 Evo、
Dieciの5台を所有して走らせてきた。

いまだ最高峰のYB8 Furanoには手が届かないが、
いつかは思っている。
 
それがアドリア海のフラノと命名したこのブログの起源
となっている。

いま再び1000cスーパーバイクが脚光を浴びている。
ヤマハR1やBMWS1000RR電子制御サス付に
一度試乗してみたいとは思うが、
それはそれだ。

 
 
 
 
 
 

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