私は4気筒バイクの吹け上がりが好きだ。
また、路面からのフィードバックが濃厚に伝わってくる
パイプトレリスフレームを理想としている。
bimota BB1は、
このどちらにも当てはまらない。
しかし、もう1つ重視していることがある。
それは、バイクが軽量でスロットルを開けたときの
ドンと来る加速力があること。
そのためグース350が好きだった。
排気量が大きな4気筒バイクは加速力に優れるが、
重いのですぐには止まれない。
先日試乗したヤマハR3も3000rpm付近からスロットル
をワイドオープンさせるとドンを加速する。
R25とはまるで違う性格のエンジンに驚いた。
しかも10000rpm以上まで楽々と回る。
これっていいよ。
バイクが軽量、
エンジン搭載位置が絶妙でブレーキングのコントロール
性に優れているなど、
トータルバランスに優れたオートバイに仕上がっていると
思った。
私ならR3を選ぶと思う。
ところで、
ある夏の朝、
私は奥多摩に向かっていた。
後続のバイク編隊に追いかけられていた。
そのときグース350を限界まで攻め立てた。
しかし、善戦空しく?
大麦代トンネル手前で抜かれた。
それはドゥカティハイパーストラーダだった。
やはり、ここ一発の瞬発力は軽量で排気量の大きなバイク
に勝てなかった。
悔しいと思ったね。
もっと高回転まで回せばよかったが、
振動が激しく耐えられない。
それとは別に、
かなり前からbimota BB1のことが気になっている。
BMW F650のシングルルエンジンを
軽量なアルミトラスフレーム(&スイングアーム)
に搭載している。
トラクション性能はアルミフレームのほうが勝っている
と思う。ダイレクトだと思う。
しかし、振動でライダーを疲れさせる。
逆にいえば遊びがない。
車両重量は約165kg。
あのヤマハR25&R3(169kg)よりも軽量だ。
しかし、ツーリングできる能力はあまり期待できない。
耐久性に優れるBMW F650のエンジンを搭載
しているが、
底面タンク、パーコレーション、オイル交換はタンク
を外さないとできない、etcなど
調べれば調べるほど、
難易度が高いバイクだと思った。
さて、どうしたものか?
このBB1を所有するべきか思案中だ。
改善するべきポイントをいくつか
考えている。
真夏は走行しない。
内圧コントロールバルブを入れて巨大なエンブレ
を緩和させる。
スーパーゾイルを入れる。
エンジンのフリクションを緩和させて
ミッションのアップダウンをスムーズにする。
エンブレと熱対策でもある。」
耐振動に優れた半化学合成オイルを入れる。
被膜が厚いほうがピストンが暴れないので
振動軽減になる。
それはグース350で体験済みだ。
しかし、吹け上がりは若干スポイルされる。
エンジンの熱対策でもある。
20W-50、
または全化学合成10W-50(ニューテックオイルか?)
*寒い時期は10W-40か?
振動が強すぎると興ざめしてしまうからね。
ラジエーター添加剤を入れて
効率を上がる。
モクールまたはヒートテックプラス。
ガソリンは、
夏はハイオク、
寒い時期はレギュラー
ビックシングにハイオクを入れると始動性
が悪いかもしれない。
そんな話を聞いている。
燃焼効率をアップさせるため、
イリジウムプラグを入れる。
または、バッテリブースター(疾るんです)
のどちらかを付ける。
その両方だとプラグの消耗を早めるだろう。
シートにゲルザブを付けて振動対策。
これは絶対に必要だと思う。
間にクールシートを入れることも。
たぶん、かなり熱いと思う。
シートからステップの距離を稼ぐ、
これで足の曲げが楽になる。
シートアップでハンドルまで伸ばす両手が楽になる。
ハンドル、シート、左右ステップ位置のトライアングル
を適正化する。
etc、.......
BB1はツーリングできるバイクではないと思う。
その狙いを楽しめるライダーが所有するバイク
だと思う。
ツイスティなワインディングでは、
748Rを追い抜いた。
そんな伝説があるそうだ。
BB1のパワーは48psとたいしたことはない。
しかし、165kg(乾燥重量145kg)と
軽量な車両にビックシングエンジンを搭載することで、
大きなトルクで鋭い、図太い加速を実現している。
しかも、燃料タンクをエンジンの下に配置することで、
きわめて低重心で運動性の高いバイクにする狙いがあった。
おそらく、
R3よりも速いと思う。
高剛性アルミトラスフレームにワイドラジアル
タイヤはサーキットでタイムを出せる装備だ。
しかし、その扱いは難しい。
こんなバイクはBB1以外には存在しない。
いや、1台だけある。
それは1984 NSR500.
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それと1978年当時の法律の関係で販売されなかったが、
*お役所がOkと言わなかった。
スズキGS750エンジンを搭載したbimota SB2
プロトタイプが底面タンクを採用していた。
タンクを避けるためセンターアップマフラーを装着していた。
BB1は「SB2プロト」をシングルエンジンを搭載して
再現したものといえるだろう。
Ps,
心配な点が1つある。
BB1のシングルエンジンはBMW F650のものだが、
カムやギアを入れ替えているという話は聞いたことがない。
基本的にツーリンングバイクのエンジンなので、
ハイギアで高速を巡航するような性格じゃないかな?
BB1は基本的に前後のスプロケを入れ替えているだけだと思う。
それでスポーツライディングに適しているのはわからない。
どうつじつまを合わせているかは走らせてみないとわからない。
F650よりも約20k軽量なんだが、.......
その昔読んだバイク雑誌のロードインプレからは
悪い印象は受けなかった。