凄いよ250RRは!
いつもの山王峠を6速/4000rpm+αで登ってゆく、
その間、スロットルを大きく開け続けているだけだ。
失速しない。
ギクシャクしない。
まったくもってフレキシブルだ。
しかし、そのときの加速はスイートだ。
以前CBR1000RRを試乗したことがあるがも同じ経験をしたことがある。
それは2008年のことだ。
そのときはクルマが少ない裏道だったが、
6速、30kからスロットル大きく開けて加速するのかを試してみた。
驚いたことになんの問題もなく加速する。
まったくギクシャクしない。
やはりスイートだった。
いや、スムーズだったね。
180度点火の4気筒エンジンはここまで進化したのかと、
正直、CBR1000RRはすごいと感動したものだ。
後日、ほかのバイクでも同じことを試したが、
6速ではギクシャクしてまるで進まない。
5速でもだめ。
4速でなんとか走るレベルだった。
250RRは
1000RRと同じ驚きを追体験させてくれた。
250RRは1990年製造の古いバイクだ。
はるかに小さい排気量の250cc4気筒バイクなのに、
なぜ、そんなことが可能なのか?
しかも、電子制御インジェクションが搭載されるはるま前
のキャブレターバイクじゃないか。
1000RRと同じ驚きを追体験させてくれた。
250RRは1990年製造の古いバイクだ。
はるかに小さい排気量の250cc4気筒バイクなのに、
なぜ、そんなことが可能なのか?
しかも、電子制御インジェクションが搭載されるはるま前
のキャブレターバイクじゃないか。
一般的には250cc4気筒バイクは、
高回転高出力を追及したものなので低速は元気がない。
と言われている。
しかし250RRのパフォーマンスを目の当たりにすると、
それが事実をは思えなかった。
高回転高出力を追及したものなので低速は元気がない。
と言われている。
しかし250RRのパフォーマンスを目の当たりにすると、
それが事実をは思えなかった。
その真実をたしかめるために、
私は「RIDE 90」を買い求め熟読した。
少し前に本屋の店頭でページをめくってみたが、
そのときは興味をそそられなかった。
250RRを走らせてみて、その視点で記事を読むと
興味深い事実が浮かび上がってきた。
そのときは興味をそそられなかった。
250RRを走らせてみて、その視点で記事を読むと
興味深い事実が浮かび上がってきた。

その時代のヤマハ、スズキ、カワサキの4気筒バイクは、
たしかに低速では元気がない。
本領を発揮するのは高回転だったようだ。
たしかに低速では元気がない。
本領を発揮するのは高回転だったようだ。
とくにヤマハFZR250RRの場合は、
12000rpmから18500までのレブリミットまででの
広い範囲で本領発揮するそうだ。
高回転高出力の見本のようなレーシーなバイクだったようだ。
それでは250RRは?
19000rpmというクラストップの超高回転までまで回せる。
しかし、だからとって低速で元気がないということはなかった。
市街地では5速または6速で巡航できる能力がある。
いや、3速また4速で回転を上げ気味で巡航しようとすると帰ってギクシャする。
なんなんだ、このバイクは。
そこにはなにか隠された秘密があるに違いない。
それを探るために、もう一冊読んでみた。
ライダースクラブ レーサーレプリカの時代
250&cc/400cc特集
この特集では
1980年代前半からレーサーレプリカバイクが終焉を
迎える1990年代前半までに登場したバイクが紹介されている。
1980年代前半からレーサーレプリカバイクが終焉を
迎える1990年代前半までに登場したバイクが紹介されている。
私が注目したのが、
1988年に登場に登場したホンダCBR250R
(MC19)だ。

そのスペックを見ている、おかしなことに気付いた。
パワー自主規制リミットの45psながら、
18000rpmのレブリミット、
32φの4連装キャブ。
6Lのエアクリーナーボックス
DAI(ダイレクト・エアインダクション)はなし。
それに対して1990年に発売されたCBR250RR(MC22)は、
パワー自主規制リミットの45psながら、
19000rpmのレブリミット、
30.5φの4連装キャブ。
5.3Lのエアクリーナーボックス
DAI(ダイレクト・エアインダクション)付。
このスペックは違いは、
何を意味しているのだろうか?
何を意味しているのだろうか?
250RRは19000rpmまで回せるのに、
一回り小さな口径のキャブと容量の小さなエアボックス
を装着している。
そこでスペックをさらに細かく読んでみた。
その中に、
250RRは吸気の慣性(エア流速)を
引き上げた。
とあった。
つまり以前より増してエアと燃料の混合気がシリンダー内に
供給される。
そう解釈したい。
たったこれだけだが、
250RRのキャラクターを実現する重要な一言だった
に違いない。
250RRのキャラクターを実現する重要な一言だった
に違いない。
それを実現するためキャャブの口径を一回り小さくして、
エアの流速が上がるようにした。
しかもキャブ自体も改良されている。
負圧ピストンを丸型からT型に改めた。
それでより敏感に負圧(エアの流速)をコントロールする
ことができる。
エアがダイレクトにエアボックスに入るDAIを
装備してエアボックスを一回り小さくすることで
エアの充填効率(常用域)を引き上げた。
また、エアが効率良くキャブに供給するために、
エアエレメンの下部に新たにバッフルプレートが設け
られた。
エアの乱れを濾過する役目があるのか???
最後はホンダお得意の電子制御。
エンジンの状況に応じて最適な点火タイミングを
実現するPGMイグニッション。
これらのアイテムの数々により、
常用域のパワーデリバリーがダイレクトになった。
しかし、このままではトップエンドのパワーが先細り
する。それでレブリミットを10000rpm上げて
19000rpmとしてつじつまを合わせたのだろうか?
実際250RRを走らせてみると、
いちばん力があるのは中速域の8000rpm~12000rpm
付近が一番力強いと感じている。
これらの手法はNSR250R(MC21)に似ている。
こういった新技術(当時)をを盛り込むことで、
トップエンドのパワーを犠牲にすることなく、
アーバンロード(市街地)では、5速または6速で
巡航できる能力を身に着けることができたと
思われる。
また、3速または4速でスロットルを大きく開けると、
それに即応する」ように鋭い加速を取り出すことができる。
そこにホンダ高回転4気筒エンジンと吸排気が織りなす
マジックが隠されていた。

また、ガルアーム(スイングアーム)装備で
本来なら車高が上がるのだが、
60扁平の140-60/17リアタイヤにより、
250R(MC19)並みにシートを低くすることができた。
扱いやすいエンジン特性とともにビギナーから女性まで、
幅広いライダーの支持を得られた。
250R(MC19)並みにシートを低くすることができた。
扱いやすいエンジン特性とともにビギナーから女性まで、
幅広いライダーの支持を得られた。
この250RRがあったから、
後のCBR1000RRが30k/6速から加速できる
と合点がいった。
そういったら褒めすぎだろうか?
250RR本来のパフォーマンスお引き出す手段がある。
社外マフラーと交換する、
口径の大きなFCRキャブと交換すればいい。
しかし、低速トルクはなくなり、
250RRが持っている魔法は消え失せてしまうだろう。
また、社外マフラーに交換したら、
うるさい、近所迷惑なバイクになることは間違いない。
CBR250RRは、
スロットルをストッパーまで大きく開けることで
本領が発揮される。
そうすることでエアと燃料の混合気が瞬時に供給
されバイクを加速する。
スロットルをストッパーまで大きく開けることで
本領が発揮される。
そうすることでエアと燃料の混合気が瞬時に供給
されバイクを加速する。
そういことが可能なパフォーマンスを秘めている。
しかし、少し開けてすぐにシフトアップするだけでは、
力のないバイクと思い込むだろう。
一般的な評価は後者かもしれない。
そして排気量が大きなバイクと買い替えるきっかけとなる。
ちなみに、
このスロットルを大きく開ける操作は、
ほとんどの4サイクルバイクで実践してきた。
1100cc4気筒エンジンを搭載したbimota SB6
でもやっていた。
それは4速での話だが、
それは凄い加速だったね。
でもやっていた。
それは4速での話だが、
それは凄い加速だったね。
SB6の場合、
無理に高回転まで回さなくても、
ほとんどの場合、
4速でスロットルを大きく開けることで
トラクションコントロールしていた。
2速では、とてもそんなことはできない。
コーナーのエントリーで2速で行くか、3速で
行くか?
なんて悩む必要はない。
エンブレも気にならない。
あったとしてもアイドリングを高めに調整すれば問題ない。
無理に高回転まで回さなくても、
ほとんどの場合、
4速でスロットルを大きく開けることで
トラクションコントロールしていた。
2速では、とてもそんなことはできない。
コーナーのエントリーで2速で行くか、3速で
行くか?
なんて悩む必要はない。
エンブレも気にならない。
あったとしてもアイドリングを高めに調整すれば問題ない。
1000ccバイクのスロットルをストッパーまで開ける。
それは快感そのものだったよ。
負圧式キャブレター付きバイクはそんな楽しみ方ができる。
しかし、250RRでも同じことができるとはね。
驚きの一言だ。
残念なことに、
250RRの開発は、
1900年の時点ストップしてしまった。
後はエンジンをディチューンしてより扱いやすいものとした、
ジェードとホーネットを出してホンダ250cc4気筒バイクの
歴史は終息する。
いまならどんな姿になったいただろう。
そう考えずにはいられない。
そう考えずにはいられない。