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Channel: アドリア海のフラノ -SINCE 2006-
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MV Agusta F4 Final

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F4と過ごした2年間はまたたくまに過ぎ去った。
走るたびに新たな発見があった。
そこで昨日、F4の走り納めを行った。

有終の美を飾るため、
奥多摩周遊道路に向かった。
都民の森駐車場から奥多摩周遊道路を渡った。
 
例によってデジカメで動画を撮影してみた。
まあまあの画質で撮れていた。
しかし、オリジナル映像のままではブレが激しいので、
You Tube上でブレ補正(スタビライザー)を行ってる。
 
4速だとスピードが出過ぎるので、
3速、3000rpm付近の低回転域で
F4を走らせてみた。
 
いささか迫力にかける映像だが、
そこはご勘弁いただきたい。

あらためて思うことは、
低回転から驚くほどフレキシブルなエンジンフィーリングだと思う。
また、日本製4気筒エンジンとは違いラジアルバルブ機構特有の
低速でガラガラガラ、少し回転を上がるとグオーとというサウンド。
そしてヒューという笛の音のような吸気サウンド。
そのミックスしたサウンドを楽しむことができる。
F4だけの独自のテイストを味わうことができる。
 
ほうとうは4本のEXマフラーからも勇ましいサウンド
が聞こえてくるはずなんだが、
残念ながら消音されている。

F4-750は1990年代後半の少し古いインジェクションだが、
ドン付きというものがない。
3速または4速ギアでスロットルをワイドオープン/クローズしても、
まるで負圧式キャブレターのようにふわっと追従する。
 
それは、1990/フェラーリF1エンジン始祖とする
偏角シリンダーヘットとラジアルバルブ機構により、
極めて高い燃焼効率を実現していることにある。
 
そして複雑な製造工程は経て生まれたとコストのかかったエンジン
であることは間違いない。

クラウディオ・カステリオーニ氏と
マッシモ・タンブルーニ氏でなければ実現されなかった。
それは、パッツション(情熱)とアモーレ(愛情)のたまものだ。
 

そしてタンブリニージマジック、
魔法のパイプトレリスフレーム。
アルミフレームと違い少しも硬くない走行フィーリング。

アルミツインスパーバイクと乗り比べてみると、
前後サスペンションとフレーム/スイングアームが一体となって
動作する。
どこかが突っ張っているフィーリングなどない。
フレームだけが主張するようなことはない。
 
絶対的な安心感を与えてくれるフロントタイヤのフィーリング。
上質なミッションタッチ。
2速より上は、ほとんどノンクラでシフトアップできる。
スロットルを少し戻したすきにシフトペダルをかき上げれば良い。
極めて精度の高いミッションを搭載している。
いままでで経験した中で最上のものだ。
 
MV AgustaF4はスーパースポーツバイクだが、
けして速さだけ、絶対的なパフォーマンスだけを追求したものではない。
ライダーにF4を操る喜びを与えてくれる。

このMV Agusta F4-750sは、
ゆっくりとしたペースで走らせても退屈しない。
そういうモーターサイクルは他にはないと思う。
 
それがこの2年間F4を走らせた結論だ。
 
いや、そのことはバイカーズステーションの記事を読んで
わかっていたことなので、
それを確かめることができたわけだ。

その対極にあるのがドゥカティ水冷スーパーバイクモデル。
2000rpm以下ではトルクが薄いので、
ゆっくりとしたペースで走ることは苦手だ。
いや、快感ゾーンは、
もうちょっと上の回転にある。

最近、奥多摩都民の森に集まるドゥカティスに大人気なのがDucati1098。
スロットルをワイドオープンするとドンと加速する90°水冷Lツインエンジン。
切れの良いコーナリング。
そしてバイクが軽い。

さて、この日は30℃を超えていたが、
走行していれば80℃後半、
街中の信号ストップで96℃近辺。
電動ファンが可動すれば水温上昇は止まる。

ラジエーター添加剤のモクールでラジエータの効率アップ、
スーパーゾイルによりエンジン内部のフリクションを
減らしているので過度の水温上昇を抑制されている。

また、真夏の暑い時期なので、
タンク近辺はかなりヒートする。
しかし、ジーンズ着用でもなんとかで耐えられた。
 
問題はライディングポジション。
F4に跨ったとき、
ハンドルまで遠い。
そしてシートが高いので足つき性は劣悪。
この状態だと信号ストップでいつも苦労する。
タンクの左を左足のひざで右に押さないと、
左に切れ込みそうで怖い。

次回の課題としては、
リアの車高を下げる。
現在、トルクロットの調整ネジで最長になっているので、
5mm~ほど縮めたい。
どうして、こんなにシートを上げているのかは不明
(前オーナーのセッティング)。
そしてハンドルアップする。
この2つを考えたいものだ。
 
 
 Ps,
このF4は20002年型モデルなんだ。
そのためフルパワーモデル(126ps/クランク軸)と信じて購入した。
2003年型からは大きな筒状の触媒が装着されている。
しかし、それは大間違いだった。

MV Agusta Japanでは、
この年式は日本に導入していない。

そのためインポーターに手により触媒を装着して
独自にガス検を受けている。

そのせいでパワーは出てない。
以前、ダイノマシンで計測したことがある。
あまりにも低い馬力に落胆したものだ。

細いExパイプに触媒を詰め込んで(溶接)しているせいだ。
2000年または2001年モデルを選んでおけばよかった。

しかし、上記に書いたように以外なほど走る。
まったく問題ない。
 
 
フルパワーに改造dできるのか?
その手立ては考えてある。
50万もするチタンフルエキを入れるわけではない。
その1/10くらいだろう。
しかし、F4-1000の猛烈なパワーにはおよばない。
 
マフラー交換すると、
低速トルクがなくなるらしいので、
それは困る。

いまはこのシルバーのF4を楽しめばいいだろう。
ベストバランスはF4-750にあると信じている。

私はギクシャクするエンジンは嫌いだ。
ミッドレンジの豊かなトルクでクルージングできるバイクが好きだ。
滅多に使わない高回転よりもよく使う回転とギアでの扱いやすさ
を重視したい。
 
使いもしないパワー必要ない。
次はMV Agusta F3-800の日本仕様が
ターゲットだね。
F4よりも軽量でタイトな車体にトルクフルな800ccエンジン
を搭載している。
その登場が待ち遠しい。
 
 
 
 
 
 

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